学校ブログ

校長通信

頑張った君へ 第98号

2021/01/19

入試

第一志望校に合格できなかった君へ

今まで遊びたい気持ちを抑え、一生懸命、受験勉強を頑張ってきた君は、今はどうしようもなく悔しい気持ちでいっぱいだと思います。やさしい君は、自分のことよりも、応援し、期待してくれていた家族やまわりの人のことを気にしているのかもしれません。今は難しいかもしれませんが、気持ちが落ち着いたら思い出してください。それは「中学受験が最終の目的ではない」「あなたが選んだ学校に自信を持って入学しなさい」ということです。挫折のない人なんておらず、本当に立派な人は、挫折のあとに新たな目標に向かってチャレンジする人だということを私たち大人は知っています。君のまわりの大人たちはそれを知って、君をしっかり見守っています。

また、複数の学校に合格してどちらに入学するかを悩む人もあると聞きます。決め手は、自分を振り返ってみて、「楽しい学校生活」が送れ、自分に合う学校かどうかだと思います。ランキングや偏差値は入試の難易度を示すものであり、その学校の価値を示すものではありません。私は雲雀丘でしか働いたことがありませんが、全国のたくさんの私立中高校を見て研究してきました。また、私立中学のすばらしい先生方とたくさん出会いました。本校を含め、兵庫・大阪の私学にはいい先生がおり、いい学校がたくさんありますから、自分を成長させる学校を自信を持って選んでもらって大丈夫です。君の成長と幸せを願っている家族とも相談して、最後は自分自身が決めて下さい。

これからの人生においては、今回の中学入試だけではなく、高校、大学、就職、その他の資格などさまざまな入試や選抜試験が行われることになります。そして、どのような試験においても合格者がいる一方で、不合格者が出ることは避けられません。そのため、学校の選択にあたっては、必ずしも全員が希望通りになるとは限らず、第一志望とは異なる学校やコースに進むというケースも出てきます。いずれにせよ、中学入試で人生が決まってしまうということなどありえません。社会に出ると日々試験の連続であり、うまくいくこともあれば、思い通りにならないこと、挫折することもたくさんあります。マラソンにたとえればレースはまだ始まったばかりです。これから自分のしっかりとした目標を見つけ、道を切り拓いていってほしいと思います。悔しい気持ちから自分の力で立ち直り、次の目標を見つけて新たなチャレンジ精神を復活させる君を楽しみにしています。

「君はよく頑張った!お世話になった方にはありがとう。これからが真のやってみなはれ!」

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