校長通信
命を守る行動 第97号
2022/01/20
避難訓練を実施しました。高校生に向けての講話の要旨です。
避難が完了しました。命を守ることができました。コロナもそうです。「命を守る行動」の意識を高めましょう。
1.皆さんが校内・校外のどこにいるのか、どの時間なのか、この通りではありません。ホームルーム教室以外での訓練の計画をお願いしています。
2.火災や災害の時には、弱者への配慮が必要です。現在、足をケガしている人がいますね。助けてあげることができましたか?この学園では、小学生、幼稚園児もいます。学校の外であれば、お年寄り、妊婦の方、障害を持つ人などに手をさしのべる、思いやりの勇気を持って、声かけをしてください。
3.阪神淡路大震災から27年です。6435名の方が亡くなりました。神戸市街地や阪神地区や淡路島に大きな被害がありました。阪急電車が止まりました。この地域では、水道やガスが止まりました。前の高校校舎ですが、傷みは少なく、水も出ていたので地域の方に配りました。本校は4日間休校し、授業を行いました。
本校39期生の高校1年在籍の女生徒が犠牲になりました。神戸市内から通学していた高入生でした。たまたまご家族からの電話を取ったのが私でショックを受けました。いたたまれず家庭訪問しようとしましたが神戸までの電車が動いていません。高校1年の担任の先生とバイクで、家を探して弔問いたしました。震災は早朝でしたので寝ている時に建物に押しつぶされて亡くなったと聞きました。彼女は9ヶ月しかこの学校に通学できませんでした。生きていれば43歳、大学に進学され社会で活躍され、みなさんのようなお子さんがいる人生だったかもしれません。
最後に、生きていれば、良いことも悪いこと、壁に当たることもあります。共通テスト会場近くで人を傷つけるという事件が起きました。報道からの情報しかありませんが、内向きになり、自己否定はよくないです。(この件についてはいろいろなことを考えさせられます)他人や自分を傷つけるというレベルでなく、もう一つ上のレベルに上がることはできないのか。決定的な対処法があるわけではありませんが、相談してください。誰でもいいです。生きていればなんとかなるし、生きているだけでまわりの人を支え、助けています。「命」や「自分」について考え、学校が生き生きと生活でき、安全・安心の場所になるように、みんなでつくっていきましょう。