校長通信
キャリア教育 第88号
2022/01/06
文部科学省より「第14回キャリア教育優良学校文部科学大臣表彰」受賞のご連絡をいただきました。この賞の趣旨目的は、キャリア教育の充実発展に尽力し、顕著な功績が認められた教育委員会、学校及びPTA団体に対して、その功績をたたえ、文部科学大臣が表彰することにより、キャリア教育の充実を促進することです。
受賞の119団体のうち学校が98校(うち私学が2校)兵庫県内で3校でした。
本校の推薦理由、表彰内容は、
「多様な体験が生徒のキャリア形成へとつながる」という考えから探究教育をキャリア教育の一環と位置づけている。そこで今回は複数ある探究教育の中から、外部団体・企業との協力を特に行っている3つを取り上げ推薦する。
とあります。
3つの取り組みは下記のものです。(関係ブログをご覧ください)
1.NPO法人と協力した起業体験プログラム
2.産経新聞やサントリーと協力したNIE教育
3.竹中工務店、安井建築設計事務所と協力した建設現場見学
高等学校普通科でのキャリア教育というと、進路としての大学合格・進学が頭に浮かびます。本校では、ライフデザイン教育として、大学合格がゴールではなく社会との関わりの中で将来にわたる自立的人間を目指しています。全員が大学進学希望ですので、進路部が中心になり希望大学合格の学力向上を進め、その原動力となる探究的な学びはグローバル探究部や探究科が、学級担任・学年と連携し、全教職員で進めています。
有名大学、難関大学、偏差値の高い大学にいかにたくさんの生徒が合格するか、雑誌が掲載する高校ランキングもこれをもとにしているようです。それが学校の評価と見なされたり、受験する生徒・保護者の方も志望理由でもありますので、正直なところあらがなえない部分もあります。しかし、本校では、これまで伝えてきた「人間力重視」「一人ひとりのSTORY」「進路実績でなく進路実現」「高志自律努力」「自分で拓く」を大切に、生徒一人ひとりのキャリアに寄り添うことを目指していきます。
文部科学省のホームページ より キャリア教育
今、子どもたちには、将来、社会的・職業的に自立し、社会の中で自分の役割を果たしながら、自分らしい生き方を実現するための力が求められています。この視点に立って日々の教育活動を展開することこそが、キャリア教育の実践の姿です。学校の特色や地域の実情を踏まえつつ、子どもたちの発達の段階にふさわしいキャリア教育をそれぞれの学校で推進・充実させましょう。