学校ブログ

校長通信

「ナナメ」の関係 第37号

2022/07/18

行事

学園小学校の授業参観に行かせていただきました。これまでは研究授業(授業研究のために決まった時間に決まった研究テーマそった内容で多くの先生が参観する)の時に参観しておりましたが。今回は、小中高の連携をテーマに日頃の授業や揚子を相互に参観しようという試みです。私だけでなく、中高の各教科の先生が参観させていただきました。
私もお昼休みからモジュールタイム、午後の授業と1年生から6年生まで参観させていただきました。こんなに長い時間小学校に滞在するのは、大学での教育実習以来かもしれません。中高6年間の成長も大きいですが、小学校6年間の成長もしかりです。同学年であっても個人差が大きいのも小学校の特徴だと感じました。お行儀良くする場面と活発に活動する場面のさまざまな様相を見ることができ、集団の中での活動において小学校のレベルの高さを感じました。「個別最適化」に対応する学びを限られた時間の中でどのようにつくっていくのか、中高でも課題としているところでもあります。また、同じ敷地内ですが、窓から見える風景は少しずつ違い、新たな発見も今回の収穫でした。児童生徒の学びに向かう姿には新たな発見があります。学園小学校の子ども達には、基礎学力の習得と受験にとらわれずに中高を見越した学びのおもしろさを体感し、成長してほしいと思います。

学びの体感を意識した進路部と学年で企画した中学生の行事です。生徒が大学名を知る近隣の大学生に来校していただき、中1と中2で学習や進路に関するプログラムを行いました。

中学1年 「My勉強法発見プログラム」 学習計画の大切さ
中学2年 「大学体感プログラム」   大学での学び、進路選択

少人数のグループにメンターの大学生がついて、互いに意見交換しやすい雰囲気で考える機会としました。2年ではご自身の進路選択、現在の学び、将来の展望について話してくださいました。アンケート結果ではいずれも高い満足度でした。すべてのコメントの紹介ができませんが、どれもいいコメントです。保護者の皆様に是非読んでいただきたいと思います。今回のねらいは、心に火をつけることと「タテ」と「ヨコ」の関係の次に来る「ナナメ」の関係を知り、そこに道をつけることでもあります。ロールモデルになり得る「ナナメ」を心地よいと感じてくれれば、もっと視野が広がり、吸収できます。「タテ」の命令や指示よりも何倍も効果があると考えます。今回は卒業生ではありませんが、ここが私立中高一貫校の良さ強みです。

中1では計画の大切さに気付き、そのコツをつかめたという声が多かったです。
○自分は計画を立てるのがあまり好きではなかったので、計画の立て方や大切な点をわかりやすく説明してくれてよかったと思う。
○大学生が同じ課題を与えられたとすれば、で作った予定表を見せてもらい、参考にすることができました。
○大学生といっても勉強法にとても意外なものはなくて、小さな工夫や今の私たちも言われているようなことをしっかりされているんだなと思いました。
○勉強の取り組み方を変え、今回のことを無駄にしないようにしっかり生かしてこれから頑張ろうと思った。

中2では、大学生一人一人が考えた中学生へのメッセージがよく伝わっているとわかるコメントが多く、大学や学び、自分への関心が高まりました。
○中高の時の学生生活についての話で、自分と重ねて話を聞くことができたのでこれから気をつけたいことなどがわかりやすかった。
○みんな、自分のやりたいことに忠実で、周りの人とか、親とか、そういうのじゃなく、自分で決めて、楽しく過ごしているのがいいと思いました。
○今のうちに勉強したら将来の幅が増えると言うこと。
○全員勉強が好きではなく、嫌いな先生もいて、勉強が得意でなくても大丈夫だと思った。
○大学生は年も離れてて、ちょっと近寄りづらいかなって思ってたけど、会ってみたらめっちゃ話しやすいしいい人しかいなくて、めちゃ質問もできたしたくさん話せて、ほんとに楽しかったです!

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