校長通信
反抗期 第34号
2022/07/11
中学2年生の学年懇談会でお話しさせていただきました。以下抜粋、要旨です。
反抗期はどうでしょうか?様々な経験を重ねて「自分ならこうしたい」「もっとこんなことをしたい」という自立の意志を高めていきます。一方で体はどんどん大人になり、心の成長スピードとの間に歪みが生じやすい時期です。勉強も進み、世の中のこともわかってきて、「将来への不安」や「人間関係の悩み」を抱え、反抗的な態度になってしまう生徒もいます。
暴力的になる 屁理屈をいう 人や親を馬鹿にする 常にイライラしている 暴言を吐く 無視する
これらは「親の言いなりで動きたくない」「指示されてイライラする」「ストレス発散方法がわからない」といった感情の現れだと考えられます。
よくお話しする例として「グローブが硬くなる思春期」と話しています。ボールはほしいけど無視したい。使わないとますます硬くなり。上手になりません。グローブの使い方はだんだんうまくなります。だから、ボールは投げてください。ポイントは、どんなボールを投げるか、です。
「お願いしたいんだけど、どうかな」「大変だったね」「よかったね」
言い切りや否定は避けて、同調・依頼するように話しましょう。反抗心が強い時は、“大人として”扱うのがいいかもしれません。
偉そうにしていても依存心も強く対応するのも大変だと思います。残念なことに、反抗期も子育ても、あと何日とか、今日で終わりと事前に分かることではありません。目標は、親離れ、子離れですから、過保護、過干渉に気をつけながら向き合ってください。このような宿泊行事の準備の時が、これまでの接し方を変え、自立させる大きなチャンスかも知れません。
尼崎市塚口の塾主催で関西学院中等部の藤原部長(校長)とトークセッションが行われ、たくさんの方に集まっていただきました。いつもの単独講演でなくトークセッションは初めての試みでしたので、少し緊張しました。関西学院の藤原校長はお互いに教頭時代より親交があり、それぞれの学校の特長を意見交換しながらお話しすることができ良かったです。これを機に雲雀丘にも足を運んでいただき、実際を感じていただければと思います。
写真は、阪急塚口駅近くの正玄寺(かつての塚口御坊)の大樹クスノキです。