校長通信
文化の日 第68号
2022/11/03
カリキュラム
日本いけばな芸術展に行きました。いけばな界における各流派の提携・振興を目指す日本いけばな芸術協会創立55周年を記念し、開催されました。94流派600名を超える方の様々な作品が展観されました。写真でなく実物を鑑賞することはそのスケールや色合いや迫力などが全く違います。美術でも音楽でも芸術にとってはとても重要なことと思います。各作品の詳しい技法などはわかりませんが、作品と対峙することにより自分と向き合う時間となりました。
本校においても、芸術科の授業、文化委員や文化部の活動が行われています。学生時代には自分の得意な分野を見つけること、より進んで学び活動することも大切です。一方、学問や芸術の分野を、択一的に文系と理系、運動と文化のように類型化してしまった側面も多いように思います。自分自身の高校での経験を振り返ると、受験勉強だけにとらわれずいろいろなことを経験させていただいたことが一番よかったと思っています。例えば、体育でのラグビーや砲丸投げ、やり投げ、校外持久走、書道での篆刻、地理歴史でのフィールドワーク、様々な行事などです。その時はわかっていませんでしたが、思い起こすと先生方から生涯学習や生涯体育という言葉が語られ、意識的に内面化するようにされていたのかも知れません。
社会に出ると、カテゴライズされることよりもより汎用的に自分の生活に取り込み、人生をより豊かにすることにつながるように思います。