校長通信
面談 第78号
2023/12/15
12月16日に中学高校入試に向けての個別相談会を実施しました。また、ご希望の方には校舎見学を行いました。来校いただきありがとうございました。
私もご相談をさせていただきました。本校への志望が強く、成績的にどうかというご相談の方も多かったです。成績データを持参していただくこともありましたが、受験校決定の判断は非常に難しく、つきなみですが、保護者や生徒をよく知る先生方のご意見を参考に、ご自身で決めていただくのが良いかと思います。いろいろな情報が飛び交うのかもしれません。本校入試においても、変化がないのか、これまでと違った出願状況になるのか、私たちにもよく分からないことです。日程などを変更しておりませんので、例年の形になろうかと思います。
本校在校生においても、講習と並行しながら、保護者との面談期間が始まりました。保護者の皆様にはお時間を作っていただきありがとうございます。
高校3年生においては、大学の出願校の検討に入ります。先日進路部の教員と一緒に模試データを使って検討した進路検討会での内容をお伝えいたします。推薦入試などこれまでの入試結果、私立大学、そして共通テスト後の国公立大学の想定を相談します。大学名だけでなく強化すべき科目や分野についてもお話しできればと思います。国公立大学の出願校検討・決定は1月共通テスト後にデータを持ち寄り、多くの教員が関わり会議をすることになっています。
翌年度に入試の制度が変更されることを受けて、様々な情報が入ってきています。私立大学入試においては、複数を出願することができますので、幅広く出願検討をいただければと思います。
卒業学年では、面談内容は受験校の相談が中心になります。しかし、面談の本来の目的は、受験校を決めて、学習と生活を自らが改善する力を引き出すことです。
高校3年生以外の面談でも同じで、学校での成績データの状況をお伝えするだけでなく、その原因から次の手立てをご相談させていただくのが良いと考えています。テストの点数などのデータは単なる学力の一部の物差しであって、人間全体を計るものではないのです。
学年によってポイントの違いはありますが、私たちは学校での様子をお伝えしながら、保護者の方と一緒に考えることができればと思います。
私の担任経験からもいろいろな保護者の方の反応がありました。思い起こせば、先生と同調して一緒に子どもを責め続けている、学校や部活動が理解・納得できないからそのせい、前校種や昨年までの過去の出来事や教員のことをくりかえし批判して述べられるなど、がありました。それぞれにその時の理由や経緯・事情があり、理解できます。こちらのお伝えの仕方が悪かったのかもしれないと考え、通告調になっていなかったか、寄り添って話せていたか、いつも後悔や反省しきりでした。もっと面談力を鍛えなければと感じたこともありました。
本校の教員もそうですが、どの子どもにも、よくなってほしい、力を引き出しましょう、という気持ちはしっかりもっています。面談はとても難しいですが、生徒が良くなっていくきっかけの1つでもあります。
生徒たちには、面談の場では出てこない悩みもあることでしょう。そこもお休みの期間も利用していただいてお話しください。いえ、対話をしてください。教育コーチングでは「答えは相手の中にある」としています。
入試説明会でもお話していますが、情報過多のこの時代だからこそ、学校と保護者で信頼関係のもとで一緒に見てサポートしていくことが一番大事だと思います。おとながこどもを見守り、育てていくことは永遠の課題です。よろしくお願いします。