学校ブログ

校長通信

頑張った君へ 第91号

2024/01/16

入試

中学入試を終え、君は受験勉強を通して大きく成長しました。この成長は必ず中学高校生活で花ひらきます。

第一志望校に合格できなかった君へ
 頑張ってきた君は、どうしようもなく悔しい気持ちでいっぱいだと思います。今は難しいかもしれませんが、気持ちが落ち着いたら思い出してください。それは「中学受験が最終の目的ではない」ということです。
 挫折のない人なんておらず、挫折のあとに新たな目標に向かってチャレンジすることが大切だと私たちは知っています。君のまわりの人たちもそれを知っていて、君をしっかり見守っています。
「君が選んだ学校に自信を持って入学してください」
新たなチャレンジが待っています。

複数の学校に合格した君へ
 どちらの学校に入学するかを迷う人もあると聞きます。決め手は、自分を振り返ってみて「楽しい学校生活」が送れ「自分に合う学校」かどうかです。ランキングや偏差値は入試の難易度を示すものであり、その学校の価値を示すものではありません。私は雲雀丘でしか働いたことがありませんが、全国のたくさんの私立・国公立中高校を見て研究し、私学のすばらしい先生方とたくさん出会いました。本校を含め、兵庫・大阪の私学には良い先生と生徒が学び合う素晴らしい学校がたくさんあります。だから、自分を成長させる学校を自信を持って選んでもらって大丈夫です。君の成長と幸せを願っている家族ともよく相談して、最後は自分自身が決めて下さい。

これからの人生においては、今回の中学入試だけではなく、高校、大学、就職、その他の資格などさまざまな入試や選抜試験が行われることになります。そして、どのような試験においても合格者がいる一方で、不合格者が出ることは避けられません。そのため、学校の選択にあたっては、必ずしも全員が希望通りになるとは限らず、第一志望とは異なる学校やコースに進むというケースも出てきます。いずれにせよ、中学入試で人生が決まってしまうということなどありえません。説明会でお話ししている「人生9回裏まで」です。
いずれの結果にせよ、応援してもらった方への感謝の気持ちを忘れては、受験勉強において成長したことになりません。

「君はよく頑張った!お世話になった方にはありがとう。これからが真のやってみなはれ!」

保護者のみなさまへ
 入試の後に口幅ったいこと、失礼を承知の上で書かせていただきます。想いは上記「頑張った君へ」と書かせていただいたとおりです。いずれの結果にせよ、是非がんばった子どもを認めてあげてください。本校入試におきましてもたくさんの方に志望していただき、全員の方に合格通知をお届けすることができませんでした。親子一緒に家族のみなさんで中学入試に挑まれ、もしかすると受け入れられにくい結果なのかも知れません。どのように声かけするのか、親としても苦しい状況だと推察します。これまでの経験からは、中学に入学してからも無意識の保護者の落胆の方が大きく、入学後に大きく影響を及ぼしていたり、子どもの心にに引っかかりをもたらしたりということもありました。子どもの未来を見つめ、よろしくお願いいたします。

以前の高校卒業式式辞「わらしべ長者」の要旨を記しておきます。わらしべからいろいろな人と出会い、交換しながら最後にはお金持ちになるという話しです。気が向けば読んでください。
「わらしべ長者」の話を、単に運のいい人のお話と読むのではなく、人が成長する話として読んでみることにしました。「わらしべ長者」の話は、男が石につまずいて転ぶところから始まります。ここが大事です。「転ぶ」すなわち挫折することが成長の始まりになります。
私から卒業生へのメッセージ・学びは、「挫折・失敗した時、つかんだものを大切にせよ」です。「わらしべ長者」の男がつかんだわらしべは、価値があるかどうかわからないものです。みなさんも挫折・失敗した時、つかんだものを、それが大したものと思えなくても大切にしてください。それが宝物なのです。

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