校長通信
ともに 第92号
2024/01/17
阪神・淡路大震災から29年、来週の避難訓練とは別に講話をオンラインにて行いました。以下、要旨です。
1月1日16時10分に能登半島でマグニチュード7.6、最大震度7の地震がありました。気象庁は石川県能登に大津波警報を発表し、輪島港では最大1.2 m以上の津波が観測されました。大津波警報の発表は、2011年3月11日に発生した東日本大震災以来です。現在のところ、200名以上の方が亡くなっており、避難者は2万人以上になっています。
29年前1月17日の阪神淡路大震災では、6435名の方が亡くなりました。本校39期生の高校1年の女生徒が犠牲になりました。神戸市内から通学していた高入生でした。阪神大震災は早朝でしたので寝ている時に建物に押しつぶされて亡くなったと聞きました。彼女は9ヶ月しかこの学校に通うことが通学できませんでした。生きていれば44歳、大学に進学され社会で活躍され、みなさんのようなお子さんがいる人生だったかもしれません。地震でも、それ以外にも病気や事故でお命、そして夢が奪われた方があると思うと胸が苦しくなります。
この度、地震直後で大変お忙しい時期でしたが、名古屋大学大学院環境学研究科地震火山研究センター准教授の卒業生に地震学者から雲雀丘の後輩たちにメッセージをお願いしたところ、快く引き受けていただきました。講話の中で紹介いたしました。
石川県では、水が出ない地域がたくさんあり、全国の水道局が支援に駆けつけています。また、今日のニュースでは親元から離れて集団で避難することを決めた中学生や余震の続く中、自分だけ親と離れることを受け入れられない中学生もいるようで、とても悩ましいと思いました。「他人のことだ」「昔のことだ」と思わずに、自分の生活や環境に重ねてみて、心に留めてください。
本日17時メタセコイアライトアップ点灯直後に木の下に集まり、再度、皆で黙祷し、鎮魂の祈りを捧げました。合わせて常務理事より講話をいただきました。