校長通信
66期生おめでとう 第107号
2024/03/02
3月1日にご来賓、保護者の皆様のご臨席を賜り、雲雀丘学園高等学校第66回卒業式を挙行いたしました。
卒業証書を授与しました66期生269名の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
保護者の皆様、お子様のご卒業、誠におめでとうございます。在学中はさまざまなご協力をいただきましたこと厚く御礼申し上げます。
卒業生の皆さん、これからいよいよ新しい生活に向けての第一歩を踏み出すことになります。これからの人生で嬉しい時、苦しい時さまざまな場面で雲雀丘学園のことを思い出し、機会があれば訪れてください。教職員一同お待ちしています。これからいよいよ新しい生活に向けての第一歩を踏み出すことになります。
「迷わず行けよ 行けばわかるさ」
みなさんの未来に幸多きことを祈っております。
以下、式辞「青い鳥」の要旨です。
童話「青い鳥」の兄チルチルと妹ミチルは貧しく、隣のお金持ちの家庭のことを羨ましがっていました。魔法使いの老婆に青い鳥を持ち帰ることを頼まれ、冒険の旅に出かけます。魔法の力で「思い出の国」「夜の国」「未来の国」などに行きましたが、どの国でも鳥を捕まえても死んでしまったり、黒くなったりしました。夢のような旅が終わり家に帰ってみると、家で飼っていた鳥が青色の鳥に変わっていました。
この物語から次の3つのメッセージを考えました。①本当の幸せは目の前にあって気がつきにくいもの。②幸福は外見ではなく自分自身の気持ちの中にあるもの。③幸福を欲張ると逃げていくもの。
慶應義塾大学前野隆司教授は、幸せは4つの因子「やってみよう!」「ありがとう!」「なんとかなる!」「ありのままに!」を提唱されています。イギリスの哲学者バートランド・ラッセルは不幸の原因をあげ、『幸福の秘訣はあなたの興味をできる限り幅広くせよ』とも説いており、外に向けて一歩踏み出せ!としています。
現代日本では、自己否定や「負け組」というレッテルを押しつけるような風潮があり、多くの人々が内にこもる傾向があるとも言われます。みなさんには幸せの4つの因子を胸に、自分の本当の幸せを見つけることができる感性を育てる旅に出てほしいと思います。
卒業式の翌朝。去った後の教室は寂しいものです。