学校ブログ

校長通信

修学旅行から 第21号

2024/06/14

行事

高2修学旅行で北方領土の講話をいただいた北海道標津町の福沢英雄様よりお手紙をいただきました。昨年に続き2回目の講話となりました。5歳の時に歯舞群島多楽島より北海道に移り住むことを余儀なくされました。これまでのビザなし交流の様子やロシアの方との交流事業ができなくなっていることをお話しされました。たくさんの資料を用意いただいていましたが、時間の関係で割愛となってしまい申し訳なかったです。講話の中で出た質問に関する資料や自作の絵はがきもいただきました。学年に共有して学習に生かしたいと思います。

お手紙を紹介します。

こんにちは、過日、ご遠方より貴校研修旅行引率大変ご苦労様でした。とどかぬながら私の話を真剣に聞いてくださったみなさんにも感謝いたします。私は当年84歳になりますが命つきるまで若い方々に語り伝えることが大事な「役目」と思い、日頃訪れてくださるみなさん方の前に立たせていただいております。加えてふるさとへの想いは私の生きるエネルギーの一つかも・・・!?夏の暑さに向かいご一同様のご活躍を切に祈ります。

解散式でお話しした内容の抜粋です。

千歳空港の搭乗ゲート前のテレビで「知床岬に携帯電話基地局 自然保護と安全の両立は?」(上写真)を扱っていました。今回の旅行で、火山や湿原、自然と人間の共生、野生動物と食用動植物、そして国境を感じることで人間社会の対立、過疎化などを目の当たりにし、学ぶことができました。人間が起因するいろいろな課題が山積みですが、これを解決できるのも人間だと思います。みなさんにはこの課題解決のために、深く考察するために大学で学んでほしいと思います。新たな知恵、技術革新が必要です。
この旅行で多くの方にお世話になりました。この地域が抱える課題を若者に知ってほしいとの気持ちからだったと思います。それが伝わってきました。みなさんには相手の立場に立って考えていただければと思います。そして感謝です。
たくさんの買い物も思い出もできました。小遣いも旅行の代金を出していただいたのも親です。お父さんが自分の小遣いを減らして旅行にために渡したのかも知れません。もし親になったら子どもに小遣いが渡せるようにしっかり稼いでください。どうすれば正しく稼げるか考え、力をつけましょう。お土産も大事だけれども旅行のことをおうちでお話しするのが親孝行の1番です。面倒くさがらず、お小遣いの分以上にお話ししましょう。

北海道道東。沖縄石垣島、シンガポールと高校2年生がいろいろな場所へ実際に行って、その地域や地球規模の課題を学んできました。たくさんの思い出がこれからの学習や生活に生かしてもらえることでしょう。高校2年68期生のみなさんと過ごすことができ、学年、みなさんの様子、雰囲気も少し分かりました。とてもいい学年です。一層の成長を楽しみにしております。

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