校長通信
睡眠不足 第26号
2024/07/01
6月は平日にプレミアムやエブリー、土、日曜日にはクラブ見学会や塾主催の説明会が行われました。7月からは本格的に学校説明会が行われます。
水曜日のプレミアム説明会では少人数で校長室に入っていただきます。全く初めての方や3回4回と説明会には参加し、校長の話も聞いておこうという方もあります。私自身も受験生の保護者の方とダイレクトにいろいろなお話しが聞け、とても勉強になります。
塾主催の説明会では少しご挨拶をさせていただきました。以下要旨です。
本校では「自立」を目的にしています。大学に入るための学校ではありません。大学に行くことも自立の1つの方法だと言えます。自立には、経済的自立と精神的自立がありますが、精神的自立が先に来ます。私が考える親の願いは「親が先に死んでも生きていけるようになる」です。私も子どもに言ってきました。私は子どもの一生分の生活費を残してあげられない。また、がんばっても精神的自立は形のあるものでは渡せません。
大事なことは、自分で問題を解決し生きる力をつける「自立型人間」になることです。そんなことは百も承知、分かっていると言われることでしょう。ときどき原点に立ち返ってください。子どもたちには目標や夢に向かって努力してほしいです。最終的には、自分の人生を切り開いてほしいと願っています。18歳で成人になります。その基礎となる中高時代にしましょう。
考査前の土曜日、学級茶話会のあと高1保護者懇談会が開かれました。担任団より、学年方針、1学期の行事、振り返り、教務進級規定、模試の結果、進路指導体制などのお話しがありました。ここでも冒頭に私からお話しいたしました。要旨をあげます。
精神科医が書かれた「19歳までに手にい入れる7つの武器」という今読んでいる本の中に、若者に「心もからだもお疲れモード」の人が85%以上とあり、心と体が整っていないとありました。学校に行きたくない、楽しくない、勉強が手につかない、やる気が出ない、人間関係がつらい・・・などの悩みを訴える人が多いです。これを解決するために、まずすることは、「整える」ことだとありました。
生徒たちが「不足」しているものが3つ、何でしょうか? 睡眠、栄養、運動です。そのなかでも一番重要なのは、睡眠で、これがちゃんとできればかなり解決できると言います。質の良い睡眠をしっかり取る、夜更かしせずに昼夜逆転にならない。同じ時間に寝て同じ時間に起きる。規則正しい睡眠時間を確保する。そのためにテキパキ生活することです。高校生の8割が睡眠不足というデータもあります。夜更かしの原因の多くはスマホです。スマホが脳を破壊するとありました。「休日の遅起き」も体内時計にずれを生じさせます。「悩みがあるなら8時間眠れ!」です。
学年主任、担任、学年団には、生徒の自立を目標に、時に厳しく、時に優しく寄り添った指導をお願いしています。みんなで指導していきます。気になることがあれば、担任に相談してください。