学校ブログ

校長通信

メキシコ・Liceo 第72号

2024/12/09

グローバル探究

メキシコの学校と協定を結ぶためにメキシコを訪問しておりました。時差15時間、飛行時間15時間。日程に加えて首都メキシコは2200mの高地、日較差の大きい常春気候。時差と高山病、ハードな旅行となりましたが、目的が達成できました。

学校は、メキシコ市の文教地区にあるLiceo(リセオ)日本メキシコ学院です。日本人が通う在外教育機関の日本コース(小中学校の日本人学校)とメキシコ人が日本語・日本文化を学ぶメキシココース(幼稚園・小中高校)があります。日本コースが約120名、メキシココースが約1000名ですべてのコース、校種が同じ敷地で学んでいます。「日本とメキシコの教育・文化交流、国際人の養成」を建学の精神に掲げられており、誠実・正直、尊重・他人や環境との共存、規律・清掃を価値観として大切にされています。
日本人学校の設備や日本の学習指導要領の授業、メキシココースのグレード別の日本語授業、幼稚園の活動と設備、放課後のコース合同の部活動を見学しました。バスケやサッカーや水泳(室内プール)だけでなく、合気道や将棋や茶道も吹奏楽も行われていました。授業スタイルも設備も日本の様式を取り入れている部分もあり、挨拶や清掃活動も重視しています。日常言語はスペイン語ですが、メキシココースの生徒たちは英語と日本語を高いレベルで習得しており、アメリカや日本の大学にも進学します。メキシコ私立学校第2位のランキングだそうです。

理事長、学院長、各コース校長が同席のもと協定書にサインすることができました。本校にとってはドイツ、台湾につぐ3校目の協定校となりました。ヨーロッパ、アジア、アメリカ大陸となり、国はすべて英語圏以外です。メキシコには日本企業のたくさん進出しており、日本と強い結びつきのある国です。かつて25年くらい前にはメキシコからの留学生や本校から留学する生徒もいました。
来年6月には研修旅行でメキシココース生徒が来日されますので、本校も訪問いただき受け入れようと考えています。また、実際に現地を確認できましたので、本校生徒の研修交流旅行が実現できないか、検討したいと考えています。

今回短期間でしたが、初めてメキシコを訪れてみて、世界の広さ、多様性を改めて感じることができ、勉強になりました。遠く離れた地に日本を学ぼうとする幼小中高生と働く教職員と学校の存在、そして大国アメリカに隣接する国家(日本と人口はほぼ同じ、面積は約5倍)の人種や民族、貧富格差、歴史。文化など学ぶことが多かったです。協定校を通して生徒たちが世界に目を向け、国際的な視野や多様な考え方への学びが広がれば良いと思います。

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