
校長通信
情報活用の力への取り組み 第55号
2025/10/06


ベネッセの『VIEWnext高校版』9月号に4ページにわたって本校の取り組みが取り上げられました。この冊子は「先生方とともに作る教育情報オピニオン誌」というコンセプトで全国の高等学校に配布されています。私のところにも多くの先生方より連絡がありました。
この月の特集は「情報活用能力を学校全体でどう育成するか?」で大学の先生の課題整理にの後に、東京私学、三重県立の高校とともに本校の事例が紹介されました。取材を受けるにあたり、「新授業領域委員会」を中心に新たな取り組みを推進している多くの先生方に受けてほしかったのですが、紙面の都合もあり、数名の先生になってしまいました。年間計画やフロンティアウィークの報告がなされました。テーマの「情報」「学校全体」「育成」はそれぞれに何をどうするのかという問いを多くの方々と考えることができればと思います。
雲雀丘では、これからの教育課程のあり方について全校体制で議論するための分掌横断の会議体を立ち上げた。議論の結果、データサイエンスを基盤とする探究学習を、文系教科・科目の担当教師も関わりながら高校1・2年次に実施することを決定。データを分析し、事実に基づいて解釈し、主張する力を育むことで、高度情報化社会に貢献できる人材の育成を目指している。(紹介文より)
70期生高校1年生が新カリキュラムに取り組んでいます。主体的な学びが一部のコース/生徒に限定されたものでなく、これまでの学習にプラスして,全生徒に実現できればと思います。「雲雀丘はいろいろな面で三歩先を進んでいますね」と他校の先生よりいただきました。生徒のみなさんにも新たな教育への挑戦の自負を持って取り組んでいただければと思います。
これまでは本校独自の「探究学習」が目立っていましたが、そこに加えて、昨年度よりDXハイスクールとHYOGOグローバルリーダー育成プロジェクトの両方に採択され、カリキュラムのコアに置きました。研究指定はせっかくやるのだからトップを目指す、採択の使命である外部への発信や協働も強めていこう考えています。このように出版物に文字化されることで、取り組みの構想が整理され、校内でも理解が進むと思います。実践を充実させるために校内研修が企画され、他校と合同の研究や探究活動も検討に入りました。また、これまでも全国よりたくさんの学校視察に来ていただき、逆に有名校やすごい伝統校が来られる中で、刺激をいただき勉強させていただいています。
教頭先生の言葉から紹介します。「発信する経験は生徒の自己肯定感を高めるはずです。データサイエンスを基盤とする探究学習に全ての教科を有機的につなげて教育活動を充実させていきたい」「生徒のやる気は学校の環境次第」
この秋は、年次計画通り、学び、学習を充実させていきましょう!