校長通信
東京へ 第104号
2026/03/09
東京大学駒場キャンパスⅡの生産技術研究所の見学に行きました。時計台など歴史的な建物の両サイドには先端技術と生産技術の研究所の大きなビルがあり、海外を含めた多くの研究者が産学連携の元、研究が進んでいます。さすが東京、学術研究は関西の比ではないと感じました。東京大学と東京科学大学医学部の今後の探究プロについて、卒業生に案内していただき、ご挨拶をいたしました。
駒場キャンパス教養部はゆっくり訪ねたことがなかったので新鮮でした。部活動、サークル同好会の立て看板がいっぱいで準備がなされていました。そうです。全国で国公立大学前期試験の合格発表がおこなれます。
午後は、駒場東邦中学高校の視察に行きました。駒場東邦は男子校で「東京男子新御三家」の1つにあげられる名門進学校です。体育祭や文化祭は自分たちで創り上げ、部活動では、高校囲碁部は全国優勝、中学サッカー部は全国大会ベスト32、高校軟式野球部は8年連続関東大会出場と文武両道の学校として有名です。
校長先生と教頭先生から、授業レベルや考査や模試の振り返り方法、理科教育、志望を下げない進路指導のあり方、教員採用などをうかがい大変参考になりました。9つある理科室を見せていただき、レベルの高い追実験が行われようとしていました。また、本校と同じ放課後自習システムを取り入れられ、生徒たちは熱心に学習に取り組んでいました。これまでの実績と自信に裏打ちされた芯のようなものを感じることができました。
自校だけに留まらず、学校を視察し勉強することも大事で、私も機会があればと東京含め他校に行くようにしています。特に私学進学率が高い関東の学校から学ぶことは多いです。先進的な取り組みがもてはやされますが、伝統的名門校のもつベースになる取り組みにも注目したいと考えています。(東京大学もそうですね)雲雀丘にも今後の大切なマインドだと思います。
岩倉遣欧使節団(1871-1873)が欧米視察の際に、ヨーロッパの水道・ガス設備や産業機械を熱心に調査しており、彼らが持ち帰った技術サンプルや知見が、その後の日本の水道設備導入に影響を与えたといわれています。正式な記録はないようですが、製品のサンプルとして「蛇口(水栓)」を持ち帰ったという逸話があります。
本校は今年度たくさんの視察を受けました。また他校の情報が簡単に手に入るようになりました。学校経営の大学院でも話題になりますが、「蛇口」を持ってきただけでは水は出ないです。そこをよく意識・理解して、学校改革の中にも新たな知見を取り入れ、主体的に動ける学校、教員集団、生徒でありたいと思います。
