2020年がスタートしました。今年もよろしくお願いします。これからぐっと寒くなって屋内で過ごす時間が増える＝本を読む時間ができる、となればいいですね・・・。

　冬休みに読んで新年のスタートにいいかなと思った話をちょっと紹介します。

　自分は10年後から戻ってきたんだ、と考えてみませんか。ドラえもんに助けてもらったのか、タイムスリップしたのかはわからないけれど。10年後の自分に何かがあって「10年後に戻して下さい！」と願い、今ここにいる。きっとまだやれることがあるからこの時点に戻した。10年後の自分が何かを悔やんで戻してくれたと思えば「やるか」という気持ちになります。

　作家で舞台演出家の鴻上尚史さんが心にとめている考え方だそうです。

　センター試験を間近にひかえた高3生、部活で結果が出ないなあと思っている人、新しい年を迎え「じゃあもうちょっとやってみよう」と思えるかな。10年後の自分が今の自分に託したものは何だったかな？

　鴻上さんの近著は　「空気」を読んでも従わない～生き苦しさからラクになる（岩波書店）があります。例えば、頼まれ事をされて本当はイヤだけど断れなかったり、もう返事は書きたくないのにSNSのやりとりをし続けたり、まわりに合わそうとしてしまったり・・・。なんとなく「空気」や「雰囲気」にひっぱられて本当にやりたいことができない人たちへ、生き苦しさから楽になるための方法を中高生向けて書かれた１冊です。

　　　　　　　　　　　　　　　鴻上さんの著書多数。