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【SDGs #11】お残しは許しまへんでェ!

2020/06/19

SDGsだより

タイトルにある「お残しは許しまへんでェ!」という台詞、皆さん聞き覚えありますか?

これは、国民的人気アニメに登場する「食堂のおばちゃん」の名台詞です。このおばちゃんは普段は優しいですが、絶対に食べ残しを許さない性格で、残す者が有れば物凄い剣幕で怒り出し、先生方や来客であっても例外無く一切容赦しない、強烈なキャラクターです。

皆さんはこの食堂のおばちゃんに怒られるようなことはしていませんか?


現在日本では、本来食べられるのに捨ててしまっている食品「食品ロス」が年間612万トンになるといわれています。

これはひとりあたりにすると年間48kg、毎日お茶碗1杯分の食品を捨てていることになります。

日本人全員が食堂のおばちゃんに怒鳴られてしまいますね。


もちろんこの612万トンには家庭から出る食品ロスだけでなく、スーパーや飲食店などから出る「事業系の食品ロス」も含まれています。

節分の後に大量に余っている恵方巻き・クリスマス後に投げ売りされているケーキ、皆さん見たことありませんか?


このような食品ロスはもちろんSDGsに反しており、特に

目標12「つくる責任つかう責任」の中のターゲット

「12.3 2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食料の廃棄を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食品ロスを減少させる。

と明確に対策を立てるべきだと記されています。



日本もこの現状を変えるために、法律が整備されています。

令和元年10月に「食品ロスの削減の推進に関する法律」(略称 食品ロス削減推進法)が施行され、食品ロスの削減を総合的に推進しています。


しかし、法律に縛られなくても、私たちの生活は「お残しは許しまへんでェ!」の精神で変えられると思います。

・自分やまわりの人の食べきれる量を把握して、余分な物を購入しない

・冷蔵庫の中のものをきちんと把握し、計画的に使い切る

・飲食店で食べきれなかった分は「ドギーバッグ」(持ち帰り)をお願いする

・道の駅などで規格外の野菜など、通常の流通ルートから外れる物を購入する


他のSDGsの目標に比べると、食品ロスについてはより身近な問題で、取り組みやすい課題だと思います。

自分や周囲の人に「お残しは許しまへんでェ!」の精神を広げてあげて欲しいと思います。

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