![学校ブログ](/source/img/blog/sub6_bnr_pc.jpg)
学校だより
図書館 べらぼう
2025/01/30
図書室から
「べらぼう」特集コーナーです。
今年のNHK大河ドラマは「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」。江戸の街を舞台に蔦重こと蔦屋重三郎が出版の世界で成り上がっていく生涯を描いた波乱万丈の物語です。
さて蔦屋重三郎(以下蔦重)とは何者?貧しい庶民の家に生まれた蔦重が最初の仕事にしたのが貸本屋。貸本屋とは店を持たず本を背負って得意先を回り客の好みにあった本を紹介し貸出す仕事。図書館のようですが本を借りるのにお金がかかります。江戸の町の人たちは大の読み物好き、でも本は高価な物だったので貸本屋はとても人気だったようです。蔦重はその後、自ら書籍の編集・出版業に進出「江戸のメディア王」とまで言われた人物です。
「黄表紙本」という挿絵をふんだんにつかった書籍でヒット作を次々と連発。喜多川歌麿と東洲斎写楽という浮世絵界の二大スターも生み出しました。昨年のドラマ「光る君へ」の主人公・紫式部に続き今年も本に関わる物語。ちなみに蔦重はTSUTAYA(蔦屋書店)とは関係ないそうです。
特集展示ではドラマの主人公・蔦屋重三郎の関連本と併せて江戸の文化に関する本を紹介しています。
「江戸でバイトやってみた/櫻庭由紀子」ひょんな事から江戸時代にタイムスリップしてしまった女子高生・七緒。居候先の口入れ屋(職業紹介所)の紹介で当時の様々な仕事を経験することになるのですがナンダカ怪しい事件に巻き込まれてしまい・・・令和の女子高生が江戸の人々と繰り広げるタイムスリップ・バイト物語です。
![](https://www.hibari.jp/up_blogitem/brb.jpg)
![](https://www.hibari.jp/up_blogitem/brb2.jpg)
現在、大阪・中之島美術館では浮世絵師・歌川国芳の展覧会「歌川国芳展-奇才絵師の魔力」を開催中です。国芳は蔦重の時代よりは少し後の世代ですが本物の浮世絵を目にするチャンスです。