学校ブログ

学校だより

サヨナラビブリオバトル

2025/03/18

図書室から

3月18日、2024年度最後のビブリオバトルゼミ(通算55回)を行いました。

今回は先日卒業した高3生も来てくれました。4月から一人暮らしをする準備で忙しい中、このビブリオバトルゼミのためだけに駆けつけてくれました。学校は講習もない期間で人数的には少しさびしいバトルでしたが、その分質問の時間も長く、そして一人ひとりの人間性がよく表現された濃密なサヨナラビブリオバトルでした。

バトラーは4名、紹介された本たちです。

1 「猫を処方いたします」(石田 祥)中2

2 「天国はまだ遠く」(瀬尾 まいこ)高2

3 「死んだら永遠に休めます」(遠坂 八重)中2

4 「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」(ブレイディ みかこ) 高3

ゼミを去りゆく高3生が選んだ本は「自分が中1の時に初めてのビブリオバトルで発表した本」だそうです。多様性とは? 正論とは? どうやって社会で生きていくのか。これから新しい土地で新しい生活を始める今だからこその発表だった気がします。思い出せば彼は、高2で参加した兵庫県ビブリオバトル大会で決勝へ進めず、とても悔しい思いをした生徒です。でも今日、その結果があったからこそむしろ「ビブリオバトルに沼った」と明かしてくれました。そしてゼミ生たちへの言葉として「これからもビブリオバトルにどんどん沼ってほしい。どうしたら勝てるのか、何をどうやって喋ったら勝てるのか、こんなにわからない競技は他にはない。これからも楽しみながら沼ってください」と語ってくれました。

また高2の生徒も今回でしばらくビブリオバトルからサヨナラする生徒です。来年は受験勉強に専念するためです。彼は中入生として中1からゼミに参加し続けてきました。高校生になってからは生徒会長になり、文化祭では最高責任者として体がいくつあっても足りないくらい忙しい中、公開ビブリオバトルにも参加してくれました。2人のゼミ生(高2・高3は他にもいます)が去ってさびしくはなりますが、4月には新入生がやってきます。新しい出会いを楽しみに、来年度もビブリオバトルゼミは続けていきます。

今回のチャンプ本は高3生が発表した「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」(ブレイディ みかこ) でした。これからの彼の人生に、ビブリオバトルでの経験がよき影響を及ぼすことを願います。

pagetop