高3学年通信
下を向かない強さ
2018/10/26
以下は23歳で文壇デビューを果たして、87歳のいまも精力的に創作活動を続ける
作家・曽野綾子さんのお話です。自分の思い通りにならないことであっても、
決して下を向かない強さのある素敵な考え方だなと思ったので紹介します。
【曽野氏】
私は昭和6年の生まれですけど、終戦までに人生で必要なものをたくさん体験しました。
まず明日の朝まで生きていられないかと思うほどの危険ですね。それから貧困。
あの時代、石鹸はない、お湯はない、電気はない、食べ物や着るものもろくにない、
家が焼けちゃうと住む場所もない。でも、それもいい体験でした。
そして、戦後日本の復興を見ました。これは面白いドラマだった。
いま自分の国ファーストと言うと怒られるそうですけど、私は全然悪くないと思いますよ。
自分の国がよかったら、よその国の方にもできる範囲で手助けしたらいい。
そういう意味で、焼け野が原の日本がどんどん発展を遂げていく様子を見るのは楽しかったですね。