高3学年通信(64期生)
こういう形の御縁もある
2020/09/14
今日は64期生の修学旅行出発の日でした。
本来は6月に北海道とシンガポールのいずれかに行くことになっていたのが、9月の南九州に変更になり、7月に彼の地を襲った豪雨災害の影響を考慮し、さらに旅程を変えて実施する予定でした。
しかし新型コロナウイルスの感染拡大が収まらず、また九州地方の被災状況を考慮した結果、やむなく中止となりました。
高校生活最大の行事であり、とても楽しみにしていたはずの旅行が中止になってしまったことに、皆さんは取り立てて不満を口にすることはありません。でも、何もなかったら6月に行けていたのに…、先輩たちから話に聞いていた北海道やシンガポールに友達と行きたかったのに…、いやどこでもいいから行きたかったのに…という気持ちは想像できます。
でもその一方で、九州地方の豪雨災害のニュースを見ていた皆さんはきっととても複雑な気持ちだと思います。
本来なら行くはずだった九州地方は今どんな状況にあるのでしょう。
皆さんが宿泊するはずだった人吉市の『あゆの里』の8月3日の写真です。(Facebookからお借りしました)
8月以降の写真はないのですが、ホームページを見ると
「来年初旬のオープンを目指して復旧工事をしています」
と書かれていました。
与謝野晶子もこの川の美しさを歌に詠んだ球磨川。皆さんはここでラフティングを楽しむ予定でした。100年以上の歴史を持つ球磨川くだり。クラスメイトとキャーキャー言いながらのラフティング、楽しかったでしょうね。
「再開の目途がたたないことにより無期限で運休とさせて頂きます」
ホームページには想像以上に深刻な言葉が書かれていました。観光を生業にしている方々の生活を考えずにはいられません。
皆さんもいろいろなことを制限され我慢をしていることと思います。修学旅行に行けなかったことは本当に残念ですし、何か皆さんが思い切り楽しめることがあればいいな、早くそんな状況になればいいなと思います。
でも本当は行くはずだった九州の地が、今どういう状況にあるかということに少し思いを馳せ、何か自分たちにできることはないか、自分たちがすべきことは何かを考えてみてほしいなと思うのです。そしてたとえ今は具体的に行動に移すことは難しくても、「行くはずだったという御縁」のあった九州という地のことを、いつか訪れてほしいと思います。
大人になってからみんなで行きましょうか。そんな未来を考えるのも楽しいね。
学校ブログ
- トップページ
- 高3学年通信(64期生)
- こういう形の御縁もある