高3学年通信(66期生)
惰性の功績
2021/03/31
年度最終日、いよいよ今日で学年最後の日です。明日から新学年、皆さんは高校1年生になります。高校生という響きを聞くと、少し大人になったような気がしますね。気持ちを新たに、良いスタートをきってください。
我々担任団も同じ気持ちで、いつまでも中3を引きずっているわけにもいきません。今日は、教室の最後の片付けが行われました。
どの教室も、次の学年に引き渡す準備ができました。綺麗になりましたが、これでお別れか、という寂しさも否めません。今年一年、本当にいろんなことがありましたね。スタートが大変だった分、一つ一つの出来事が、何気ない日常が、特別なものに感じられました。皆さんと過ごした日々は、我々担任団にとってもかけがえのなく、本当に素晴らしい思い出になりました。この場を借りて、お礼を言いたいと思います。本当に、ありがとう。
さあ、来年度はどんな一年になるのか。どんな人が、皆さんの担任団になるでしょうか。きっと、誰が担任団であっても大丈夫。今の66期には、強い絆がありますから。そして新たに加わる仲間とも、その絆を結んでくださいね。それでは皆さん、また会う日まで。一年間、いや、三年間、ありがとうございました。
新しい学年団がお披露目されるまで、しばらくお休みにさせてもらいます。ということで、これも年度最後の一枚です。なんだかんだと続いてきたこのコーナーも、一度幕引きとさせていただきます。大した面白みもない余聞でしたが、ご一読いただいた方、どうもありがとうございました。末尾ながら、御礼申し上げます。では、今年度最後の日めくりカレンダーです。
どんなことでも、初めはフレッシュで、「さあやるぞ!」という気持ちが強く、エネルギーに満ち溢れています。しかし、続けていくうちに、大変なことが出てきて、「何でこんなことをやっているんだ」とか「やっぱりしんどいしもう辞めてしまいたい」と思うこともあるでしょう。そこで皆さんはどんな選択をしますか?「いや、確かにつらいけれど、もう少し頑張ってみよう」とするか、「思ってしまったらもう気持ちは止められない。辞めてしまおう」とするのか。
長いロープを張れば、支点となっている部分は張りがありますが、中心部分は必ず弛みます。その弛みの部分でロープを切ってしまって、新しい結び目と支点を持つのも良いですが、切らずに耐えて終着の支点にたどり着こうとするのも良いと思いませんか?ずるずる続けてしまうのを惰性だと言って批判する人もいるでしょうが、それでも、続けられているということは、何かしらの貢献があり、何かしらの功績を残しているわけです。「続ける」ということは、それがどんな気持ちで行われているものであっても、何か評価されるものであるはずです。「ああ、つらいな、しんどいな、辞めてしまおうかな」と思った時、少しだけ、そのロープを切るのを待ってみてください。たとえそれが惰性であったとしても、全くの無価値なんてことはあり得ません。その惰性を称えてくれる人は、必ずどこかにいます。仕事であれ、勉強であれ、趣味であれ、生きるということであれ、やり続けること、やり抜くこと、どうか心に留めておいてください。数日後か数か月後か数年後かはわかりませんが、自分の惰性を振り返って、「まあ、いろいろあったけど、ここまで続けて良かったんだな」と思える日がくることを願っています。
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