高3学年通信(66期生)
選択の責任
2022/12/27
冬期講習最終日、今日も授業が行われていますが、その横で、空きコマには空き教室で自習している人たちの姿がありました。
最後の最後まで頑張ってくれています。もう年末だからといって気を抜いている様子でも無いようですね。感心です。今日で講習が終わり、2022年の授業も全て終了しました。皆さん本当にお疲れ様でした。これから本格的な冬休みに入ります。課題もたくさん出ていて、じっくり時間をとって取り組んでほしい一方で、年末年始、せっかくですから家族との時間もゆっくり過ごしてほしいと思います。年が明けて3学期が始まると、いよいよ受験生のスタートになります。そこから先はどんどん余裕が無くなってきます。バランスを崩さない程度に、今のうちにゆっくりする時間を持ってください。
さて、ということで、次に皆さんが登校するのは1月10日の始業式ということになります。それぞれ自分なりに時間を過ごして、年明け元気に学校で会いましょう。上記の通り、次に顔を合わせる時は、受験生の始まりです。少し顔つきが変わった皆さんに会えることを楽しみにしています。それでは、皆さん、よいお年をお迎えください。
私たちは、自分の顔や体、性別、環境、時代を選んで生まれてきたわけではありません。どの要素も偶然に偶然が重なって、たまたま決定されているものばかりで、気づいた時には、目の前にある現実を受け入れるしかないという状況です。生まれてしばらくの間も、自分で選択していくことはなかなかできません。たいていの場合は保護者に代わりに選択してもらって、決まったものが与えられる状態です。
物心がついてようやく自分で選択することができるようになってくると、自分の選択に結果が伴ってきます。そうしてその選択と結果に対して、自分で責任を負わなければならなくなります。自分で選んでいないことに対しては、好きなだけ文句を言えます。自分では決められなかった、半分強制的に与えられたものなわけですから、自分の意思が反映されていないという点で、ある程度ならそれは可能でしょう。逆に、自分で選択したことに対しては、決して文句を言ってはいけません。自分がこうしようと思って決めたことなわけですから、その責任は自分で負わねばなりません。それが怖くて、自分では選択できずに人に決めてもらうことが多い人もいるかもしれません。が、結局そこに文句を言っているようでは、子どもが与えられた現実に文句を言っているのと変わりません。大人になって成長していくということは、自分で自分のことを決めて自分で責任を負っていくということなのです。むしろ、どんな結果であれ、この選択をしてよかったなと思えるようになるまでやり切れば、どんな選択だって正解です。大きいことも小さいことも、一つ一つの選択にそうやって自分なりの正解を見つけていくことが、大人として立派に成長していくということなのです。
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