高3学年通信(66期生)
刻まれる言葉
2023/09/07
文化祭から少し時間も経って、気持ちも落ち着いてきた頃でしょう。授業の雰囲気も通常に戻り、集中して取り組めているでしょうか。
2学期に入って、発展内容を扱う授業や演習を進める授業が増えました。入試が近づいてきていることが実感されますね。今週中に共通テスト志願票の下書きが締め切り、来週には清書をして金融機関で入金、再来週の冒頭には願書の校内締め切りとなっています。いよいよ、出願ですね。すでに推薦入試系で出願の作業をしている人もいるでしょうが、学年全体として、もう一段階入試に向けてピリッとやっていきましょう。
味・景色・触り心地・音・匂い…、記憶というものはいろいろな感覚と結びついて私たちの心の中に根を張ります。ふとある記憶を思い出すとその時の感覚が呼び起されたり、逆にある感覚を経験すると特定の記憶が思い出されたりします。
その中でも、言葉と記憶が結びついているときはとても厄介で、実体のない言葉が実感だけを伴って記憶と結びつくので、ある意味最も感情と記憶が結びついているパターンです。うれしい言葉をかけてもらった時の経験は、いつまでも自分の中で財産になるだろうし、嫌な言葉で傷ついた時の経験は、なかなか拭い去れないトラウマになってしまうこともあります。過去のことを覚えていられる生物はいろいろいますが、ありとあらゆる生物の中で、言葉を扱うことができるのは人間だけです。人間だけに許されたツールで、人間同士が嫌な思いをするのはもったいないですね。心に残る記憶が、なるべくポジティブな言葉で彩られるようにしたいものです。
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