学校ブログ

高3学年通信(66期生)

その奥を見よ

2023/09/12

文化祭も終わり、自分の進路に向かって勉強に励んでいるところかと思います。授業でも、集中して取り組んでいる姿がよく見られます。その一方で、体育の授業も元気に行われています。

女子は体育館でバレーボールの授業でした。スパイクの練習をして、チームに分かれて試合をしていました。上手くボールがつながった時は、歓声が上がって拍手が起こっていました。時にはこうやって、体を動かしてリフレッシュをし、体力をつけることも必要です。授業の時くらいは、思いっきり運動してもらいたいものです。

今、あなたの目の前には何がありますか?周囲には何がありますか?普段から何気なく使っているものが並んでいるかもしれませんね。そこにあるものを使うこと・見ること・聞くことに何も疑問など抱かないでしょうが、そこにあるものは最初からそこにあって、最初からそういう形で、最初からあなたのものだったのでしょうか。

この世界にあるものが実体のある存在として存在するとき、そのものはすでにそのもの自体として、他から隔絶されて完全にそれ単体の存在であることはありえません。必ず、何か別のものに支えられる形で存在しています。ほとんどの人が手にしている携帯電話一つとっても、それぞれの部品がなければ「携帯電話」として存在することはないし、その部品一つ一つを見ても、半導体だの金属だのいろいろな資源がなければ成り立たないわけで…。そしてそれを見つけ出し、加工し、届け、組み立てるという裏方で動いてくれる人や技術というものがなければならないわけで…。そういう意味では、この世に存在するものは必ず何かに頼っています。目の前にあるものを目の前にあるものとしてのみ捉えていては、感動も感謝も生まれないでしょうが、ちょっとその奥を見ようと意識すれば、そのものを使えるありがたみや感謝のようなものが湧いてくるかもしれません。あなたという存在そのものがそれを最もよく表しているでしょう。そこにあるものの向こう側への気持ちを大切にしたいものです。

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