高3学年通信(66期生)
出会いと別れ
2024/03/01
2024年3月1日。66期生の卒業式が行われました。前日の2月29日には、久しぶりに学年全員が登校し、本番に向けての予行が行われました。
式の進行や入場の仕方、基本動作などを確認しました。まだ練習の段階でしたが、なかなかに厳かに、動作もビシッとしていました。
その後、片目だけを入れていた達磨に、もう一つの目を入れました。
まだ受験が全て終わったわけではありませんが、ひとまず、全員の卒業を祝い両目が入りました。そして予行の最後には、学年主任からメッセージと連絡をしてもらいました。こうやって学年が一堂に会して話してもらうのも最後でした。しっかり言葉を受け取ってもらえたと思います。
両目の入ったこの達磨は、進路指導室の前に置かれています。
まだ合格発表が残っている人もいますし、これから試験を受ける人もいるでしょう。そのすべてが上手くいきますように。これからもサポートは続きます。最後まで頑張りましょう。
そして、いよいよ迎えた卒業式当日。一週間前の予報では雨になっていましたが、皆さんが登校してみるとなんと晴れ空が。天候からも門出を祝福してもらいました。講堂前に整列し、準備完了です。
入場から退場まで、しっかり臨んでくれていたように思います。諸々の受領代表の皆さんの所作も素晴らしかったです。厳かな雰囲気の中、大きなトラブルもなく式は終了しました。これで、晴れて本学を卒業したことになりました。
退場後は写真撮影をし、本来であればそのまま各クラス最後のHRに移るところですが、ここでPTAの皆さまからサプライズプレゼントをいただきました。
一人一つ風船をもらい、バルーンリリースを行いました。結婚式などでよく見かけるイベントですね。一人ずつ風船を受け取っているときに嬉しそうに笑ってくれた顔がみられて何よりでした。風船も綺麗に飛んでいき、あちこちで歓声があがっていました。みんなそれぞれの思いを乗せて、これからの未来へ歩んでいくんだという希望も込めて、風船は大空へと飛んでいきました。企画いただいたPTAの皆さま、本当にありがとうございました。
さてその後は、各クラスに戻って最後のHRになりました。冒頭に学年主任から最後のお祝いのメッセージをもらい、高校生活の思い出の卒業ムービーを見ました。そして記念品や卒業証書、卒業アルバムなどを手渡し、それぞれの担任からの最後のお話がありました。それぞれのクラスで話されたことは、きっと皆さんの心に刻まれたことでしょう。その言葉をどうか、忘れないでください。
HRが終わってからは、それぞれお昼ご飯を食べたり、友だちやお世話になった先生方と写真を撮ったりしていました。
こうやってみんなで学校に集まるのも今日で最後。共に大切な日々を過ごした仲間といろんな話をしていました。写真を撮っている人たちも、話をしている人たちも、お弁当を食べている人たちも、アルバムにメッセージを書き合っている人たちも、みんな一様に笑顔でした。みんなが明るく前向きな気持ちで、そして友だちや先生方への感謝の気持ちで溢れていました。学年最後の日に、学年のモットー「笑顔・ポジティブ・ありがとう」を体現してくれました。本当に、嬉しい限りです。
その後しばらく思い思いの時間を過ごし、下校時間を迎えました。これで本当に、卒業となりました。寂しいものですが、時間は止まってはくれません。巻き戻ってもくれません。もう66期の皆さんと学校で当たり前のように会うことはできなくなってしまうけれど、またいつか、ふと思い立った時に学校に立ち寄ってくれることを、その時に笑顔で再会できることを楽しみにしています。今日から雲雀丘学園は君たちにとって母校になり、母校は母港になります。いつでも、帰ってきてください。
66期の皆さんと出会ってから今日まで、一貫生は6年間、高入生は3年間、君たちと過ごした日々は、どの一秒を切り取ってもかけがえのないものになりました。こんなに素敵な日々を共に過ごせたことをとても嬉しく思います。そして、学年団一同、66期の担任団として君たちに関われたことを誇りに思います。本当に、ありがとう。
君たちを忘れません。
66期のみんな、卒業おめでとう!どうか元気で。また逢う日まで。
この世界で生きているものとして、終わりを迎えないものはありません。もちろんその終わりは新たな始まりへとつながっていきますが、それでも、それまで続いていたものが一度節目を迎えることは確かです。生まれてきたものは、いずれは死なねばなりません。出会いがあれば、いつか別れがやってきます。望むと望まないとに関わらず、偶然であれ予定通りであれ、別れという時はやってきます。
別れはつらいから嫌いだ、という人もいるでしょう。もちろんそうです。誰だって、理由があって離れたいと思っている人と離れる以外は、別れを嬉しく思うことなんてありません。つまりそれは、別れなければならない相手のことがとても大切で、大好きだからつらくなるのです。別れ自体は確かにつらいものでしょう。しかしそこで改めて、自分にとってその相手の大切さがひしひしと感じられるはずです。
ではそんな時、どんな気持ちで、どんな言葉をかけ合いたいですか?別れの時なのだから、「さようなら」とか「じゃあ、またね」とか、別れを表す言葉が当然なのかもしれませんが、私たちはよくそこに「ありがとうございました」と、感謝の言葉を述べることもありますよね。これまで関わってくれたこと、共に日々を過ごしたことへの感謝が溢れているのでしょう。大切な相手ほど、「ありがとう」という言葉だけでは表せない気持ちが溢れているはずです。その全てを伝え切ることはできないかもしれないけれど、やっぱりせめて、「ありがとう」と伝えたいものですよね。
そしてその「ありがとう」は、別れの言葉と共に、「これから先の道でもお互い頑張ろうね」「いってらっしゃい」という言葉にもなります。それでこそ、また新たな始まりに向かっていけることでしょう。別れを大切にしてこそ、新たな出会いも大切にできるはずです。どうか全ての出会いと別れに、心からの愛を込めて。
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