中3学年だより(70期生)
マイクロプラスティック
2024/01/24
今週は、ホームルームの後に道徳の授業が行われました。
今回は、海の「マイクロプラスチック」による汚染が深刻な問題になっていることを学びました。ポイ捨てされたプラスチックごみは、近い将来海の中の魚の量を上回るとされています。
2015年までにつくられたプラスティックは、83億トンで算出され、そのうち63億トンがゴミとして処分されたとされています。このプラスチックごみは、風や雨によって川に入り、海に流れ込んで小さな破片となり、「マイクロプラスチック」なります。
人工的に作り出されたプラスティックゴミは、天然素材と違って土にかえらないため、海の生物がエサと間違えて「マイクロプラスチック」を食べてしまいます。
生態系を含めた海洋環境への影響が懸念されています。そして体内に蓄積され、食物連鎖によってさらに大きな魚へと移っていきます
海のプラスチック汚染問題は、気候温暖化などとともに世界の緊急課題となっています。
この課題について大阪大学大学院工学研究科の麻生隆彬准教授、宇山浩教授らの世界的研究についても触れました。
この研究グループは、安価かつ地球上に大量にあるバイオマス資源であるデンプンとセルロースに着目し、これらの誘導体を巧みに複合化することで高強度のプラスチックシートを開発しました。デンプンの弱点である耐水性が克服できただけでなく、このシートは海水中で優れた分解性を示すそうです。海洋ゴミ問題の解決に大きく資するのみならず、地球の物質循環やCO2削減に貢献できると高く評価されています。
70期生のみなさんにも社会課題について解決しようする積極性を身につけてくれることを願っています。
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