学校ブログ

中3学年だより(70期生)

道徳の授業「アイディンティ」

2025/02/17

「たとえぼくに明日はなくとも」

 5歳で進行性筋萎縮症を発症した正一君が、耳も口も不自由な陶芸家の館野夫婦と出会いから前向きに生きようと成長していく姿が描かれています。残された人生をよりよく生きれるように苦悩する家族と病気と向き合い成長していく正一君の心の変化が描かれ、人との出会いによって「自分をみつめる」大切さを問われる内容の話しです。

「自分を見つめる」という問いに対して「アイディンティ」について考えてもらいました。

 心理学者のエリクソンは「アイデンティティ」という概念を提唱しています。これは「自分が何者であり、何をなすべきか」ということに関する概念で、特に青年期の発達課題としてはとても重要であるといわれています。

 エリクソンは、人生を8段階のライフサイクル分けて、青年期だけでなく成人期、老年期といったその後の発達段階においても何度も繰り返して再構築されると言われています。この「アイデンティティ」という概念は、エリクソン自身の悩みから生み出されたとされています。青年期に初めて自分のアイデンティティに直面し、悩むことが多くなる時期になると思います。

 エリクソンは、学童期の心理的危機として勤勉性vs劣等感についても述べています。この時期の劣等感を乗り越えて合いディンティを確立していったオリヒメのオリイ吉藤さんを紹介しました。この青年期に時間をかけて自分を見つめて、進路の意思決定ができることがこれからの進路決定に大切になってきます。私自身も何度もそれぞれの発達段階において自分を見つめ直し何度も繰り返して再構築しています。

 今後のみなさんのよりよい人生の良きサポートができるように心がけていきます。

 

pagetop