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常務理事便り
2019年09月19日
「改革・挑戦は避けられず」
「大森先生との往復書簡」は前回の学園長便りで一応終了しました。いかがだったでしょうか。自分のブログでこんなことをやってみたい、いわば私の挑戦でしたので終わって安堵しています。大森先生にはご多用なときにいろいろご注文を付けました。気持ちよく対応していただき心からお礼申し上げます。
私の友人ですが、往復書簡を読んで改めて孫の教育について息子と話し合ったとのことでした。長い書簡を丁寧に読みこみ、真剣に意見を述べてくれたのには驚きと感謝です。
読者にはいろいろご意見、ご異見もあろうと思います。どうぞ遠慮なくお聞かせ願えればありがたいと思います。
いつも同じようなことを言って恐縮ですが、世の中が大きく変化する中では我々自身も学園も変わっていかねばなりません。同じポジションにいたいのなら全力で変えていく、つまり改革・挑戦して行くことは避けて通れません。
往復書簡を通じ思ったことは中尾元校長の改革です。よくぞ挑戦してくれた、あなたの示した方向は間違いありませんでしたよ、と伝えたいと思います。中尾元校長の改革が雲雀丘の穏やかな校風をこわし、ぎすぎすしたものになるという意見がありました。今私は今年の保護者アンケートを読んでいますが、高1男子の保護者から「学校の雰囲気が少しずつ進路重視に偏ってきている気がします。高偏差値の進路が増えるのはいいですが貴校を希望した当時ののんびりとした雰囲気が減ってきているのが少し残念です」との声があります。
多くの方のご意見ではありませんが、私はこのご指摘は心しておくべきだと思います。雲雀の良さは穏やかで、家族的で子供たちは素直で伸び伸びと楽しい学園生活を送っているというのが伝統でした。これは守り受け継いで行かねばなりません。学園長方針でも強調しているのは「人間力」であり、これこそがこれからの時代を生きていくにあたって最大の武器になると謳っています。
「人間力」と「偏差値」という単純な図式にはなりませんが私は何も対立する概念ではなく「人間力」が育っていくなら「偏差値」も上昇するのだととらえたいと思います。ここが学園の知恵の出しどころ、腕の見せどころです。両方は無理ではなく二兎を追うのです。
(2019.9.19)