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常務理事便り
2020年01月29日
「孝行関取に心から声援」
~雲雀丘学園常務理事・学園長 岡村美孝~
“親孝行な人はどんなことでも立派にできます”
この言葉をまさに地で行った見事な優勝でした。去る1月26日、大相撲初場所の結びの一番で「幕尻」の徳勝龍は大関貴景勝を真っ向勝負で寄り切り、賜杯を手にしました。「幕尻」とは番付表で一番下の力士のことをいうそうです。
ご覧になられた方も多いと思いますが初優勝を決めた瞬間、徳勝龍の顔はクシャクシャで大粒の涙があふれ出ました。優勝杯を受けた後のインタビューで徳勝龍はすべてメモに取っておきたいほどの受け答えをしました。
曰く「自分なんかが優勝していいんでしょうか」から始まり、「意識していなかった・・嘘です。めちゃめちゃ意識していました。バリバリ、インタビューの練習をしていました」「(恩師の亡くなられた監督は)見ていたのではなく一緒に戦ってくれた気がします」
そして圧巻は場内で観戦していたお母さんに対しての言葉でした。「いつも照れくさくて言えないけど、お父さんお母さん、産んで育ててくれてありがとうございます」。
聴いていた私には特に「産んで育ててくれて」が心を打ちました。
「親孝行」を建学の精神とする雲雀丘学園にとってこんなうれしい受け答えはありません。おそらくご両親はやさしさと厳しさの両方でお育てになったと思います。親孝行関取に雲雀丘学園は今後も心からの声援を贈りたいと思います
(2020.1.29)