学園ブログ

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常務理事便り

2020年05月08日

「防護服批判に応える」

~雲雀丘学園常務理事・学園長 岡村美孝~

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学園は昨日の臨時運営委員会で、兵庫県が登校日の設定を認めた場合であっても5/11週は登校日を設定しない、5/18週以降は5/14発表予定の政府方針を受け検討する、と決定しました。



さて皆様にご協力をいただいた防護服1500枚は、宝塚市と川西市の医師会にお届けしましたが、このことがマスコミで報道されたところインターネットのツイートや学園の各校種にメールでいろいろと批判が多数ありました。(もちろん評価されるご意見もあります)。批判の内容は①防護服の安全は確保されているのか②美談にするな③善意の押し売り、売名行為でないか、でした。



私としては全く心外であり、心ない指摘と言わざるを得ません。学園長として防護服の寄贈までの事実経過をここに述べます。まず作製までは中山台幼稚園の長岡園長が自身のブログ5/3の「簡易防護服顛末記」で書いていますのでご覧ください。



①ですが、医療現場で使用されるものだけに私たちも十分に注意しました。動画の作成に当たっては防護服作成の原作者の指導も受けました。こと安全面に関わるだけに細部にわたるチェックが行われました。最終段階では完成品を学校医であり宝塚市医師会副会長の篠部先生に見ていただき、了承をいただいています。



②③は、医療現場に立たれている方が過酷ともいえる厳しい環境にあること、また感染指定病院のみならず、一般病院までもが患者の受け入れで危険な状況にあることを直接お聞きしました。「何かお役に立つことができないか」が私たち学園の出発点です。そして現在、自宅学習に励む子供たちにも親子で協力していただいて、コロナウイルスや、社会貢献活動、共助の精神などの学び、さらには家族のコミニュケーションにもつながるのではと思い至った次第です。



雲雀丘学園は今年度の学園の目標としてまず一番目に「人間力教育の深化」を掲げています。それは人間力こそ社会に貢献し、世界で活躍できる最大の要素であると考えるからです。防護服をわざわざ親子で学園までお届けになる方が多くいらっしゃいました。多くの防護服に子供のメッセージが添えられていました。それを医療機関の方にもコピーしてお届けしました。これを読んで医師や看護師の皆さんは元気を蘇らせて、コロナ収束にまい進されるものと信じています。



また今日小学校あてのメールに東京荒川区の小学校の先生から「心ない言葉で、子供たちやこの活動を非難する声があり、大変悔しい思いをしています。このような間違った声が世の中に広がっていく様を、教育を志す者にとして黙ってみているには耐えがたいです」(メールの一部)。の言葉がありました。

先生、ありがとうございました。何よりも心強い有難い励ましです。



(2020.5.8)