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常務理事便り
2020年09月05日
「挑戦のエンカレフェス開催」
コロナ禍のそこはかとなく漂う沈滞ムードを一挙に吹き飛ばす「エンカレフェス」が昨日(9月4日)雲雀丘学園中高で開催されました。メインの会場は今春人工芝になったばかり緑鮮やかな校庭、曇り空は残暑の候、天からの最大のプレゼント。9時から高校3年生の「エンカレ・パフォーマンス」が始まりました。クラスごとにダンスを披露していきます。「エンカレ・パフォーマンス」は中高体育大会の人気のプログラムで、高校3年生はこれを高校生活最後で最高の思い出として巣立っていきます。
1日目:高3による「パフォーマンス」 2日目:中3による「パフォーマンス」
コロナ禍、今年は体育大会、修学旅行、文化祭など主な行事はすべて中止のやむなきに至りました。「高3をこのまま卒業させない!」。先生方の熱い気持ちと、校長先生の強力なリーダーシップでこの「エンカレフェス」は開催されたのです。
三密はどうするのか、高3にダンスをやる余裕はあるのか、短時間に準備できるか、心に残るかなど課題は多く、実際保護者から心配の声もあったと聞きます。しかし三密には万全の対策を施し、生徒の負担にならぬよう先生方が前に出て、盛り上げには吉本からゲストを呼んで、参加できないご家族の皆様には動画配信するなど、懸命の対応をされました。
他にも屋外ステージ、校舎での展示、体育館での競技など、密度の濃い「エンカレフェス」が企画されました。因みにバレー競技では元オリンピック選手のサンバーズ・アンバサダー荻野さん、全日本コーチの津曲さんがゲームに加わるなどこちらも思い出深いものになりました。
コロナ禍で今や日本全体が行事や活動の中止や縮小に追い込まれています。感染を防ぐためには当然の対応でありましょう。しかし何もかもとりあえず中止にするというのはいかがなものかと思います。取り返せない思い出や経験があるのです。
誤解を恐れず言うなら主催するものにとってとりあえず中止することは楽なのです。実行すればリスクは残り,事故が発生すれば責任を取らねばなりません。しかし実行することで得るものはもっと大きなものがあるかもしれませんし、こちらは見過ごされがちです。
「エンカレフェス」実施に当たってはいろいろ悩み、葛藤があったと思います。それを乗り越え実行に踏み切った中高等学校に私は賛辞を贈ります。実行の成否や評価は今後に待つことになるでしょう。誰にもわからないのです。これを挑戦(やってみなはれ!)と呼びます。学園創立者鳥井信治郎も評価していると思います。
(2020.9.5)