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常務理事便り
2020年09月17日
「人種差別に最初に取り組んだ国、日本」
~雲雀丘学園常務理事・学園長 岡村美孝~
ひばりの里でお世話になっている米本さんから「里池」で未草が咲いていますとの報告があったので見に行きました。南の「里池」に純白の未草が一輪、隣に蕾が一輪可憐に咲いていました。花言葉は「清純な心」、ぴったりです。
先週、学園同窓会の野平会長と浜田副会長がお越しになり学園創立70周年のお祝いの寄付金をいただきました。まことに有り難いことで大切に使わせていただきます。なおこの春の人事で同窓会の会長が月山さんから野平さんに代わられました。月山さんは20年の長きにわたり会長職をお勤めでした。学園の発展期でもありご苦労も多かったと思います。心からお礼を申し上げます。
里池の未草 野平会長ご来訪
大坂なおみ選手が女子テニスの全米オープンで2年ぶり2度目の優勝を果たしました。この大会、人種差別に抗議し、黒人被害者7名の名前が入ったマスクを7試合着用する大坂選手の姿に世界が注目しました。スポーツの世界に黒人問題を持ち込むことに賛否両論ありましたが私はこの勇気の挑戦に拍手を送りたいと思います。劇的な勝利見事でした。
さて人種差別ですが、第一次世界大戦のあと国際連盟が設立しますが、その連盟規約に日本は「人種差別はしない」という文章を入れることを提起しています。これは人類史上画期的なことと言われています。アメリカでの黒人問題を見るにつけ、この時期にこのような主張をした日本を私は誇りに思います。なおこの提案は賛成11、反対5でしたが、議長国のアメリカは「このような重要案件は全会一致でなければならない」と主張、日本の抗議にもかかわらず決議には至りませんでした。アメリカの黒人問題は筋金入りなのです。
(2020.9.16)