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常務理事便り
2021年06月29日
「またもや見たぞ、日本の心」
~雲雀丘学園常務理事・学園長 岡村美孝~
柔道の世界選手権大会はハンガリーのブダペストで行われ、女子78キロ超級は2018年覇者の朝比奈沙羅選手と2020年全日本女子選手権覇者富田若春(わかば)選手の決勝戦対決となりました。この試合で勝利した朝比奈は対戦で負傷し動けない富田を背負って退場しようとし、畳を降りる際には畳に向かって二人で礼をしました。このスポーツマンシップにのっとった行為に会場は拍手に包まれ、賞賛の声が巻き起こりました。
朝比奈選手は東京五輪代表を逃した後、昨年4月独協医大医学部に進学、十分な練習ができず昨年12月の全日本女子選手権では初戦敗退し苦しい日々を送っていました。同選手は背負った行為を、「自分で歩ける?」などと聞く配慮にかけたかもしれないと反省しているとも聞きますが、私は心配無用!これこそ日本人の優しさそのものと思います。
この春、マスターズで松山選手が優勝しました。その時、キャディがゲーム終了後、コースに向かって礼をしたことが世界から賞賛を受けていることをこのブログでも紹介しました。何れも私たち日本人にとって誇りであり、子供たちにも語っていきたいものです。これらは教えてできるものでなく、日ごろの学校教育や、家庭の中で身に着け蓄積されるものだと思います。雲雀丘学園は「人間力ある子どもを育てよう」と校種を越えた取り組みを始めていますが、命題は極めて大きく、私たちは実現には相当の決意と覚悟で臨まなければならないと思っています。
さて新文化館(仮称)の建設工事ですが「竣工まで9か月」の看板が掲げられています。現在地下1階の工事が順調に進められここには中高の図書館が誕生します。
(2021.6.29)