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常務理事便り
2021年07月14日
「譲れない一戦に勝った」
~雲雀丘学園常務理事・学園長 岡村美孝~
雲雀丘学園野球部には何としても勝たねばならない理由がありました。7月10日、豊岡球場、夏の兵庫県予選、雲雀丘学園の初戦の相手は神戸甲北でした。直近の試合では9-10で負けています。力は互角。決して侮れない相手でした。
7回表の雲雀の攻撃を終わって得点は3-0.中曽君の懸命のピッチングに甲北も三振を積み重ね、このまま部員達の願いは届くかに思えました。ところが7回裏に守備の手痛いエラーで失点、8回表には思わぬタッチアップのミスで追加点とならず、逆に8回裏には連打を浴びるなど、甲北は1点ずつ得点を重ね3-2。そして雲雀の9回表は0点と沈黙。
甲北追い上げムードで雲雀は9回裏の守りに就きました。前回から降り始めた雨も大粒になり、ここで甲北はセーフティバントを試みて1点を狙ってきました。ここが勝負の分かれ目となりました。バントはピッチャー前のフライになってワンアウト。これで流れは完全に雲雀に戻り、あとは中曽君の速球に甲北のバットは空を切るのみでした。
勝利のあと学園歌を聴く
監督そして部員一人ひとりが決して譲ることのできなかったこの一戦、そしてこの勝利。雲雀の夏はこうして始まったのです。私は過去8年の雲雀丘学園の県予選の初戦を応援してきました。通算の勝敗は3勝5敗。(ただし昨年はコロナで観戦できていません)。負け越しですが雲雀は確実に力をつけてきていると思います。例えばこの試合も今までなら後半に崩れていたのではないでしょうか。その意味でこの試合は目標とする「県大会2勝」の幕開けとなったのです。
(2021.7.14)