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常務理事便り
2021年08月30日
「中期経営計画会議に想う」
夏の恒例の行事、「中期経営計画会議」が8月26日告天舎で開催されました。夏の真っ盛り、緑の環境に包まれた告天舎で新鮮な空気を吸いながら、学園の中長期の課題を丸1日かけて議論することは非常にいいこと、大切なことだと思います。
今年は最初、中高等学校と小学校の校長から今後の取り組みが発表され、その後自由に議論が交わされました。内容については今後機会をとらえて両校長から説明されていくものと思います。
建築工事中の文化館、東側から撮影 西側から撮影
さて学校改革を目指すなら、現状を客観的に分析する必要があります。そしてそれに基づく課題を把握・抽出することです。ここが極めて大事で、現状を「順調、問題なし」とするか「課題在り、このままでは衰退」と見るかでそのあとの議論は異なります。課題はそう単純なものではありませんが、少なくともここの前提のところは認識を共通させる必要があります。
雲雀丘学園は昭和25年の創立で、昨年70周年を迎えました。雲雀丘という環境に恵まれ、また地元や保護者のご支援もあって穏やかな校風を築きながら心豊かな生徒を世に送り出してきました。一方では私立と公立、私立間の競合の激化などから雲雀丘学園も次の成長を目指して改革を始めたのが20年前、2000年でした。以来、教職員の頑張り、保護者の理解も得て一定の評価を得てきたと思います。
「挑戦する学校、元気な学校」との評価をいただきながらも一方では低成長と少子化、教育改革、IT化の波が押し寄せてきました。そして昨年にはコロナという未曽有の事態が発生し、この危機は世の中を一変させると言われています。
変化にあって何もしないことは「停滞ではなく後退」を意味します。そして「後退」は教育業界での「交代」を告げられるのです。逆にこの荒波を好機ととらえ生かせるなら雲雀丘学園は次の飛躍をめざせます。学園創立者鳥井信治郎はウイスキーの絶体絶命の危機を持ち前の明るさと「やってみなはれ精神」で乗り切ってきました。「やってみなはれ精神」を抱く私たちはその精神を実践しなければなりません。
そろそろ来年度の活動方針の編成が始まります。10年後学園はどうなっていくのだろう、
環境は?この問いにどうこたえるのか。この自問自答から次への取り組みが始まるように思います。
(2021.8.27)