学園ブログ

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常務理事便り

2022年01月27日

「小学校の英断に拍手」

~雲雀丘学園常務理事・学園長 岡村美孝~

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今朝8時(1/26)、学園小学校5年生140名を乗せた四台のバスが鉢伏高原に向けて出発しました。今日26日、明日の2日間スキー学校が開催されます。そして明日、明後日の2日間、今度は入れ替わるように4年生がスキー学校に出発します。





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先頭車両には校長先生が乗り込んだ
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スキー学校の様子を見る子供たち


昨年4年生はコロナの影響で残念ながらスキー学校に行くことができませんでした。スキー学校は毎年子供たちが楽しみにしている学園の伝統行事、子供達は「なぜ どうして」、悔しかったに違いありません。しかしもっと残念に思ったのは先生方でした。一年間5年生を見続けていた先生方は、一年遅れで今年5年生をスキー学校に連れて行くことが出来たのです。リベンジがなりました。



今年スキー学校を開催するにあたってはずいぶん悩まれたと思います。コロナ感染者数が大幅に伸び、明日からはまん延防止法の措置が兵庫県でもとられます。「こんなときに大丈夫か、万が一の時誰が責任を取るんだ」この声は当然あったと思います。しかし雲雀丘学園小学校の最終の判断は「やってみる」でした。合わせてマスク、黙食、距離など普段からやっていることを徹底し、万が一の時の対応など事細かく対策が練られました。



わたくしは小学校のこの英断に大きな拍手を送りたいと思います。そして敬意を表します。四台のバスの先頭車両には校長先生が自ら一番前の席に乗り込みました。責任は自分が取るの決意とわたくしは見ました。物事を決断するとき、とかく安全な方に流されてしまうもの。しかしそれは安全ではなく安易な方法になっていることが多いのです。何もしないのが一番安全という風潮にはもろ手で賛成というわけにはまいりません。



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この日は剣道部の寒稽古にも出会えました(右端 大見先生)
小学校の玄関ロビーには大きなテレビ画面が備えられスキー場で滑走する5年生の勇姿が映し出されています。ゲレンデはがらすき、雪は最高、それを低学年の子供たちや先生方も見入っています。因みに宿舎も雲雀の貸し切りとのこと。

スキー学校は明日からの小学校4年生が帰校するまで先生方には気が休まりません。

しかし私には事故なく元気に帰ってくると確信しています。綿密な対策を講じ、難しい決断をした小学校には神様も味方するものです。



(2022.1.26)