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常務理事便り
2022年03月02日
「世のお役に立て」
学園講堂横の白梅がやっと一輪咲き出して、ちょうどその日が学園高等学校卒業式の日となりました。一輪ほどの暖かさというのか、この日は寒さも少し和らぎました。
白梅
高等学校卒業式
第64回の卒業式は、244名の卒業生を送ります。会場は感染予防のため、今年も昨年同様の対策が取られました。教員は高3の学年団の先生のみの出席で、他の先生はオンラインで各教室から参加されます。昨年に続いて短い時間の卒業式とはなりましたが、キリっと引き締まった心に残る卒業式になったと思います。
理事長特別表彰
卒業証書授与
今回の卒業生はまさにコロナに翻弄された3年間でした。一番楽しい行事も、中止や縮小のやむなきに至りました。また感染対策で登校できず、自宅でのオンライン学習で友達とも会えない日も続きました。苦しかった日々を思い出してか、先生の中には送り出す生徒に 目頭を抑える方もいらっしゃいました
送辞や答辞に、コロナ禍で学園がいろいろと手を打ってくれたことへの感謝、「やってみなはれ精神」で苦難を乗り切ったことが綴られていました。卒業して離れ離れになっても、みんなで同じ空を見上げている 友達ができたことが嬉しい、と胸を張って語っていました。
私の祝辞では、今日この日の卒業式に、自らの感染で出席が叶わなかった中井校長先生の悔しい胸の内に思いを馳せました。中井校長は、生徒の勉強時間や楽しい時間を奪わないとして自ら先頭にたってコロナと戦って来られました。各種行事もできる限り工夫して実施し、一方ではオンライン授業を先駆けて実現しました。私は校長としてのリーダーシップと生徒への愛情に敬意を表したいと思います。
私は祝辞で卒業生に対して日本の現状から話しました。18歳と言えば大人、日本や世界の課題に対して発言しなければなりません。また大人になるために自立・自律心を高め、全ての行動に責任をもち、強く成長するように訴えました。
すでに何度も話していますが「道しるべ」の正面の壁面には、今まさに飛び立たんとする3羽のひばりが描かれています。そして今日、244羽の雲雀が逆風に向かって飛び立ちます。
強くなれ やさしく生きろ 世のお役に立て (「道しるべ」命名にあたりより)
(2022.3.2)