学園ブログ

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常務理事便り

2022年06月20日

Vol 12 教育ITソリューションEXPO視察で感じたこと

~雲雀丘学園常務理事 成地 勉~

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先日、インテックス大阪で三日間開かれた教育ITソリューションEXPOを訪問しました。

教育関連の企業が出展し、様々な機器や教育ソフト、システムなどを展示し、紹介する企画です。

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 まず、わずか数年で展示内容は大きく変わっていることに驚きました。児童生徒に一人一台のパソコンを持たせること、それを活用した教育を推し進めることを題目として進められてきたGIGAスクール構想前夜はPC機器メーカーやWiFi設備等のハード企業が多くのスペースを取っていましたが、コロナ禍の中、一気にこの構想のハード面は進んだため、そうした展示は全く消えました。変わって今年目立ったのはグーグルやマイクロソフトなどのクラウドを使って包括的な教育サポートを提供する企業の展示です。また、ハードを扱う企業の展示と同じく姿を消したのは数年前に一世を風靡したプログラミング教育関係の企業展示です。これに代わって増えてきたのは演習ソフト、AIを活用し、タブレットを使って自己学習、自己診断ができるソフトを提供する企業の展示でした。



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 企業は市場占有率を上げるためにニーズを先取りし、市場の奪い合いをします。その意味では一人一台のPCやプログラミング教育機材等のほぼ雌雄が決したということかと思います。今はタブレット等を使い、効率よく学びにつなげられるソフトや教育サポートシステムの市場を奪い合あっている構図かと思います。

 ここから我々は二つのことを学ばねばならないと思います。一つは教育の世界にもITが本格的に導入されたことで学び方の変化の速さはこれまでの数倍になる可能性があります。最新情報には敏感になっておくこと、最新の情報を知り、児童生徒の成長に資するベストを絶えず求めることが必要です。あと一つはこうした激しい変化に流されず、育ってほしい子どもたちの姿をしっかりと追い求めること、ノウハウや効率的な仕組みへの変化は受け入れても、豊かな人間性の育成、魅力的は大人になるための基盤の育成といった点については不動でなければいけないことを強く感じました。我々が寄って立つべき創立の精神は変化激しき時代であればこそ、輝きを放ってきます。