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常務理事便り
2022年08月01日
Vol 17 様々な甲子園
~雲雀丘学園常務理事 成地 勉~
夏は甲子園、と甲子園は高校野球全国大会の代名詞にさえなっています。転じて、全国規模のコンクールや大会を●●の甲子園と称するようになりました。今、夏休みの真っただ中ですが、様々なクラブ活動の「甲子園」が展開されています。
我が雲雀丘学園中高等学校も各クラブが各種コンテストにエントリーしたり、参加したり積極的に活動しています。昨日、西宮で開かれた第69回兵庫県吹奏楽コンクール 第45回西阪神地区大会を見学しました。炎天下の中、たくさんの楽器、大きな機材を準備し、舞台裏はごった返していました。コロナ第七波の中の開催でしたので運営には相当、気を使われたことでしょう。グループごとに観客を入れ替えながら開催されました。
参加各校とも持ち時間は15分程度、その短い時間の中で練習してきたパフォーマンスを存分に発揮すべく懸命に取り組んでいる様子が大変感動的でした。指揮者がタクトを持ちあげた時の静寂と緊張、指揮者の合図通りに第一音がスムーズに発せられるか、張り詰めた空気が会場を包み込みます。指揮者の一挙手一投足を見逃すまいと楽器を吹く団員の目は指揮者を追い続けています。こんな光景が演奏毎に続きました。いずれの演奏ともその時の持てる力を十分に発揮できたものだったのではないでしょうか。私は本校を含め、5校の演奏を聴きましたがすべてが素晴らしい出来栄えでした。そして自分たちの「甲子園」に臨む、生徒たちの真剣な熱いまなざしは本物の甲子園に臨む球児たちのそれと寸分も違いはありません。
コンテストの順位はどうあれ、一所懸命な演奏と体が揺れ動くほど指揮者を追い続ける視線の熱さに私は心が震えるような感動を覚えました。すべて素晴らしい演奏でした。
雲雀丘学園高等学校の皆さん、あなた方の演奏はしっかりと心の中まで届きましたよ!!