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常務理事便り
2023年01月26日
Vol 41 横綱級 寒波 到来
昨日、私の携帯が朝の5時に鳴りました。しかも和歌山、新宮市に住んでいる老齢の母からでしたので、老夫婦の命に関係する何か大変な事でも起こったのではないかと不安の中、電話を取りました。開口一番「見たこともない大雪になっている。帰省しなくてよい」、という内容でした。その日に帰省予定はなかったのですが、(のちに母の勘違いと判明)「そうかそうか、それは大変、外には出ないように気を付けて」、と電話を切りました。人騒がせな電話に後で大笑いしましたが、南国新宮でもかつてない大雪に見舞われたようです。
関西地区でも交通網はかなりの混乱となりました。中山台幼稚園は高台へのバスが路面凍結により運休するなど、周辺の道路事情が危険なため休園となりました。また、この日からスキー合宿予定だった小学校4年生も豊岡方面での大雪警報解除がずれ込んだ影響でこの日は出発を中止、本日1泊2日の予定で再出発しました。日数が少なくなった分、天候に恵まれ、思いっきり楽しんでくることを期待しています。
このようなこともあるので、冬は難儀だ、寒いしいやだという方も多いのではないでしょうか。しかし、高村光太郎は違いました。次のような詩を残しています。
ひばりの里の池も凍りました
きつぱりと冬が来た
八つ手の白い花も消え
公孫樹の木も箒になった
きりきりともみ込むような冬が来た
人にいやがられる冬
草木に背そむかれ、虫類に逃げられる冬が来た
冬よ
僕に来い、僕に来い
僕は冬の力、冬は僕の餌食だ
しみ透れ、つきぬけ
火事を出せ、雪で埋めろ
刃物のやうな冬が来た
この詩にはいろいろな解釈があると思いますが、私は身を貫くような冬の寒さや厳しさに対峙することで、より己の「生」を実感できる。厳しさをしっかり受け止め、逃げずに対峙し、それを超えてこそ、生きる喜びがあるのだと主張しているように思っています。
さて皆さんはどのように感じられるでしょうか。是非、味わってみてください。