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常務理事便り
2024年09月30日
Vol29 親孝行の日
ようやく灼熱の暑さも峠を越したようです。最高気温も30度前後に落ち着き、少し過ごしやすくなってきました。こうした中、明日10月1日に学園は74回目の創立記念日を迎えます。この日は様々な困難を克服しこの学校の礎を築いてくれた先達に感謝をささげる日であり、創立時の理念である「親孝行」について思いを巡らせ、実行する日でもあります。
この日前後には校種ごとにその年齢にあった、「親孝行」の実践がなされます。
創立の精神には「孝道を人間の根本義と考え・・」とあります。即ち、人として生きていく上で備えるべき最も根本的な素養と規定しています。一見大げさなようにも思えます。そして、「社会のために尽くす精神を最も尊重し・・」と続きます。このように考えると「親孝行」とは生み育ててくれた「両親」に感謝することはもとより、自分を生かしてくれている、あるいは支えてくれているすべての人、社会、自然への感謝にやがて昇華され、更に「よりよい社会国家を生み出す」ことに繋がっていくと解釈されます。事実、初代理事長はご母堂をとても大切にされましたが(ご尊父は早くに亡くなられました)、あらゆるものに感謝をされ、多くの神社仏閣へ寄進や奉納をされています。また、自分を生かしてくれている社会に感謝し、戦前戦後を問わず、恵まれない人々に医療や生活援助など様々な支援をされ、社会のために尽くされています。
将来、社会に対して感謝し、貢献できる人間となるためにも、幼少の子には自分を支えてくれている最も身近な社会的存在としての「親」にしっかり感謝できる人に育ててほしいというのが初代理事長や設立メンバーの願いです。我々は創立の日が来るたびにこのことを思い起こさねばなりません。
「先従隗始」(まず、かいよりはじめよ)私も実家に帰省し、両親と一緒に過ごして、わたくしなりの親孝行を実践してきました。
世の中は一層あわただしく、災害や紛争が多発し、なんとなく落ち着きませんが、右往左往することなく、まずは「親孝行」の出来る子を育成し続けていかねばなりません。