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親孝行・やってみなはれ

2018年05月18日

とっくんの一言

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「先生は子供の頃から運動は得意だったんでしょうね」と私はよく言われます。しかし実際は、小学4年生で始めた剣道は二週間で脱落、5年生になって野球部に入り2年間続いたものの練習になじめず二軍の補欠、学校生活では、先生から雷を落とされるときだけ、中心生徒・・・

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後列右から2番目が徳尾野先生、前列右端が私
(報徳学園高校時)




 そんな私が中学生になって柔道部に入部しました。基本練習をしていると、先生が「お前はすごい奴や。面構えもいい。強くなるぞ!」と言われました。これまで、先生はもちろん親にも褒められたことがない私が、初めて人に褒められ期待されたのです。嬉しさと「この先生の前では、無様な自分を見せられないぞ」という思いが湧き上がりました。投げる、絞める、関節を捕る、柔道はルールのある喧嘩です。中高生レベルの試合では、相手を見てビビった(臆した)方が負けです。私は、ド根性魂で試合に臨みました。人間は、本来単純なもので、一つ褒められるともう一つとなります。学校生活・学習面でも積極的になりました。10年後、雲雀丘学園の柔道の教師として教鞭を執り、これまで多くの生徒・友人と素晴らしい出会いがあったのも、あの一言で奮起できたからです。とっくん(部員の呼び名)、徳尾野信夫先生ありがとうございました!

(中高教諭 平太義教)