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親孝行・やってみなはれ
2018年10月12日
リスクを抱えて、なお、挑戦へ
今年は台風が多く、もうすでに5個が上陸しています。しかも、大雨や暴風により各地に大きな災害をもたらしています。自然の猛威は本当に恐ろしいもので心して用心しないと命まで落としかねません。
安全が最も優先することは言うまでもありません。しかし、「安全」金科玉条主義がまかり通って、それが当たり前になり、一見、煽るような報道姿勢や雨も降っていない時間帯からの計画運休等への批判は皆無です。
恐ろしいのはこのことは何も台風についてだけではありません。我々の心の深層にリスクを回避することが第一優先、何をおいてもリスク回避、といったマインドが育っていないでしょうか?
安全やリスク回避を理由にぎりぎりの判断やチャレンジすることがなおざりにされる方向に進んでいないでしょうか?
新しい価値や自己肯定につながる自信はチャレンジがあってこそ育まれます。安全やリスクをぎりぎりのところで判断し、挑戦する勇気を養わなければ新しいものは生まれません。宇宙旅行や月面着陸は盲目的な安全やリスク回避最優先主義では生まれなかったのではないでしょうか?
様々なリスクを判断し、結果、挑戦を断念する、あるいは挑戦する 、これはどちらもあると思います。要は自分の持てる能力をフル回転させ、ぎりぎりの判断ができたか否かです。何かの規準に従った盲目的な判断に頼っていては人は成長しません。
ノーベル賞受賞の本庶先生ではないですが、今あるもの、過去からあるものを鵜呑みにしない勇気を大切にしたいと思います。そうして自ら考え判断し、挑戦する勇気を絶やさない人材を輩出する学園にしたいものです。
(小学校副校長 成地 勉)