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親孝行・やってみなはれ
2019年02月22日
「できた喜び」
先日近くの文房具屋の片隅に、今は見かけることが少なくなったこよりを見つけました。小さい頃に七夕の時期になるときまって家で、こよりを作ってもらってくるようにと言われたのを思い出しました。
当時4〜5歳の私には難しい作業だったのですが、自分で作ると言ってきかない私に、手先の器用な祖父が根気よく教えてくれたのを思い出します。祖父はあっという間にピンとした売り場で並んでいるような立派なこよりを仕上げるのですが、当然私はうまくいきません。祖父は自分で作った方が綺麗で早く仕上がるのに本当に根気よく教えてくれました。
その甲斐あってどうにかこよりらしきものが出来上がった時、私は嬉しくてそのこよりを家族全員に見せて回りました。きっとその時、自分で作ったという満足感でいっぱいだったのだろうと思います。
今教職に就き、日々子どもたちと接する中で、一人ひとりに優しく寄り添い、根気よく指導することを大切に、どの子にもやり遂げた満足感を味わってほしいと願っています。そのために、今後も一人でも多くの子が努力した後の成功体験を味わえるような環境づくりに努めていきたいと思います。
私が幼い頃、祖父とこより作りをした経験を思い出し、その思いを新たにしました。
(小学校 池川直彦)