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ことばの扉
2019年02月08日
「ことばの扉」その11
「ことばの扉」を読んでくださっている皆さま、あらためて御礼申し上げます。今回からキリスト教の『聖書』を取り上げることにします。
[その11]
「あすのことは思いわずらうな。あすのことは、あす自身が思いわずらうであろう。一日の苦労は、その日一日だけで十分である」
(「マタイによる福音書」)
私たちは、いつも先のことを予測し、段取りを立てながら暮らしています。そうしないと生活していけません。しかし、時にその予測や段取りに足元をすくわれてしまいます。
たとえば、心理療法の世界には「予期不安」という言葉があります。過剰に予測や段取りを気にすると、不安に心身がさいなまれることにもなりますよね。そんな場合は、とにかく今を精一杯生きることに専念してみましょう。同じく「マタイによる福音書」には、「空の鳥をよく見なさい」と出てきます。鳥はあれこれ思い悩まずに、ただ飛んでいます。その姿から教えられることもあると思います。
(相愛大学教授)
(如来寺住職)
(NPO法人リライフ代表)
(雲雀丘学園評議員 釈 徹宗さん)