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2013年06月28日

夢の図書館

 評論家の立花隆さんが雑誌「文藝春秋」に連載されているコラム・日本再生。
6月号は『夢の図書館』というタイトルだったので、紹介します

 今、東京大学の一角に直径25メートル、深さ40メートルの巨大な穴が出現。10階建てのビルがすっぽり収まるこのスペースに出来るのは新しい図書館。そして、その建設に伴いすすめられているのが図書館のデジタル化だそうです。大学の教育や研究はすでにデジタル化が進み、学術雑誌もほとんどが電子化され、学生のレポート提出もメールで行われたりしています。これからの図書館もデジタル情報とアナログ情報が半分ずつのハイブリット図書館にならざるをえないですね。
 
 現在、紙の本を電子化し、電子書籍として読めるようにしようという動きが世界中で行われています。
歴史的書物・古文書などは時間と共にどんどん紙は劣化していきますから、保存のための手段でもあります。実際に東大では古典的名著 資本論/マルクス、国富論/アダム・スミスなどの100年以上前の初版本を電子化し、無料でネット公開しています。
 また、古いものだけでなく最新の研究も同様。海外の研究者が発表した論文が、紙に印刷され雑誌になり日本へ届けられるのを待つことなく、リアルタイムで読むことができますね。

「読書の電子化」 「知の体系化」をどんどん進めていこうというのが世界の流れです。そして、読書の電子化の目標がもうひとつあります・・・


2013年06月26日

センター試験の過去問

 2014年度のセンター試験の赤本(過去問)が到着しました

 自習机に近い書架のブックトラックに、雑誌『蛍雪時代』や小論文の書き方の本などと一緒に並べました。図書室での自習に利用してください。
貸出、コピーは出来ません。必要に応じて進路指導室へ。

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*考査前恒例となった「卒業生による学習支援」が、今回も行われます
6月29日(土) 13:15~17:45 中央棟3階会議室にて (図書室の下)

2013年06月25日

夏至を過ぎました

 一昨日は二十四節気の一つ夏至、1年のうちで昼の時間が一番長くなる日です。夏至を境に本格的な夏が始まります。
 そんな夏至を、盛大にお祝いするのが北欧です。フィンランドやノルウェイ、スウェーデンなどでは、家々に白樺の枝を飾ったり、花の飾り柱を作ったり、かがり火をたいたりして夏至祭が盛大に催されます。長く寒い冬を過ごす北欧では、太陽が沈まない白夜が続くこの季節最大のイベントのようです。

 フィンランドといえばムーミン。ムーミン谷シリーズの中の1作にもある
新訳・ムーミン谷の夏まつり/ヤンソン(講談社) 
 ときはジャスミンが咲き乱れる夏至の頃。どこかの火山が噴火して、大洪水に襲われたムーミン谷。屋敷が水没しかかったところに、ぷかぷか流れてきたのは大きな劇場。これは幸いと移り込むのですが、そこには先客が・・・。いつものメンバーに加えて個性豊かな登場人物が現れ、芝居を見たこともないムーミンたちが芝居をやろうと劇場で大騒ぎ。
 そして、もう一つ、注目すべきはニョロニョロ。なんとニョロニョロは夏至に生まれるのです。つやつやした白い小さな種から!そして肝心なのは、種まきは夏至祭前日にすること。どこで手に入れたのか、スナフキンが蒔いた種からむくむくと発芽?するニョロニョロの様子がユーモアたっぷりに描かれています。


夏至祭/長野まゆみ (河出書房新社)
 月彦が亡くなった祖父から受け継いだ古い時計は、毎年夏至の頃になると1か月ほど止まってしまいます。その年も、やっぱり時計が止まってしまった頃、突然近所の空き家にやって来た黒蜜糖と銀色という名前の不思議な二人の少年。彼らに招かれるまま月彦は、その家に足を踏み入れます。二人は何者?時計が止まってしまう理由は?
 3人の少年のやり取りを描いた幻想的なファンタジー。「宮澤賢治的な世界」という人もいるようです。 そういえば宮澤賢治の代表作『銀河鉄道の夜』も夏至の頃の物語ですね。


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     ここでいう夏まつりは夏至祭のことだそうです
     

2013年06月20日

図書室で授業中

 今日は中1C組の家庭科の授業がありました。
テーマが「和食」の調べ学習です。日本の伝統的な食文化=和食は一汁三菜、
ヘルシーで栄養面でもバランスがよく世界からも注目を集めています。

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 『多様で豊富な旬の食材や食品、栄養バランスの取れた食事構成、食事と年中行事・人生儀礼との密接な結びつきなどといった特徴を持つ素晴らしい食文化は、世界的に見ても特徴的で、諸外国からも高い評価を受けています』
                                 (農林水産省HPより)

 農林水産省は、「日本食文化をユネスコ無形文化遺産に。」と、今年12月の審査に向けて活動を行っています。すでに、フランスや地中海地域、メキシコ、トルコなどの伝統料理は登録されているそうです。

 でも、残念ながら普段の私たちの食生活は、洋食に偏り気味。担当の小山先生は、先日のエコ弁の献立を見てもそう感じたそうです。
 そこで改めて自分の国の事、和食を知ろうという今回の取り組みです。地域食材大百科(農文協)や料理本を使って、思い思いの和食を選びカードに書き込み、主菜、副菜、副々菜、汁物と振り分けていきます。なかには1人で複数枚書き上げた人も。

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 地域別の食材大百科などは、普段なかなか見る事がありませんから、手に取って眺めてもらう良い機会になりました。

 

2013年06月18日

ひばりの図書室 配布しました

 本日、『ひばりの図書室』6月号、配布しました

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 身体と脳の動きに効果があるオノマトペを使ったかけ声あるって本当? 
 あ・・その言い方って聞いていてカチンとくるなあ・・な一言を解読
 ネガティブな言葉をポジティブに変換させる辞典、 など言葉に関する本を紹介。

他にも、村上春樹さんの『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』 人気の東野圭吾さんの『夢幻花』 など新刊も到着、予約受付中です

2013年06月14日

先輩からのおすすめ本

 先日、学園での3週間の教育実習を無事おえたM君が訪ねてきてくれました。せっかくなので、おすすめ本を選んで紹介してもらいました
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 僕は雲雀丘学園中・高等学校の卒業生です。
高校当時、図書室によく足を運び、受験勉強に励んでいました。僕にとって図書室も大切な思い出の一つです。受験勉強で大変な時に弱音を吐きそうになっても、図書室の先生がいつも励ましてくれました。
今回は僕が本を紹介したいと思います。みなさん、ぜひ読んでみてください。


永遠の0(ゼロ) /百田直樹(講談社)
 健太郎はフリーライターの姉・慶子に頼まれ、戦争で亡くなった祖父の生涯を調べ始めた。当時の祖父を知る人物に会い話を聞くが、祖父に対する評判は様々。
 天才だが臆病者。戦闘機乗りとして凄腕祖父を嫌う人もいれば、感謝する人もいる。娘に会うまでは死ねないと言い続けた祖父が、なぜ自ら特攻隊に志願し、死んでいったのか。たくさんの人から話を聞くことで、祖父の思いや生き様が明らかになっていく。熱い気持ちになる一冊です。


ひゃくはち /早見和真(集英社)
 東京で働く青野雅人はとある名門野球部の出身。とはいっても、野球が上手いわけではなく、常に補欠だった。理不尽な監督に振り回されることもあったが、親友のノブ(彼も補欠)と一緒にメンバー入りを目指していた。そして、最後の夏。メンバー発表の直前にある事件が起こる。
 はたして雅人とノブはメンバーに選ばれるのか。本当の親友、チームメイトとは何なのか。そんなことを考えさせられる、青春野球小説。

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2013年06月11日

宇宙の子

 「われら宇宙の子」 8日の中学生対象の環境フォーラムで講演された山崎直子さんから、いただいた色紙に書かれた一言です。
 講演会を少し聞くことができました。印象的だったのは山崎さんの学生時代のエピソード。恩師に言われた言葉です
 「テレビを見る時は『三種の神器』を手元に置いて見るようにしなさい。まず国語辞典、そして英和辞典、最後は地図帳。そして、わからない言葉があったら毎回とまでは言わないけれど、3回に1度はその場で調べるように」
 気になった事はその場で調べないと、「あとで」はやってこないことが多いですからね。
 
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 色紙は本と一緒に展示してあります         講演会での山崎さん 

2013年06月10日

時の記念日です

 今日は6月10日、時の記念日です。
1920年、東京天文台と生活改善同盟会が「時間をきちんと守り、欧米並みに生活の改善・合理化を図ろう」と制定したのが始まりだそうです。
「時間」といえば、ロングセラーになっている新書

ゾウの時間ネズミの時間~サイズの生物学/本川達雄 (中央公論新社)
 小さなネズミはちょこまか動くし、大きなゾウはゆったりと足を進めます。
機敏さや寿命、時間の流れる速さは、動物の身体のサイズによって違ってきます。でも、それぞれ一生の間に心臓が「ドキン」と打つ総数はサイズに関係なく同じなんですね。
 そんなサイズと時間、エネルギー消費量の関係からはじまり、生物学の話題へ
 例えばなぜ、車輪動物はいないのか?身の回りにある道具類の原理は、生物が当の昔に発明したものばかりだといいます。ただ車輪だけは例外。人類独自の偉大な発明なんだそうです。確かに車輪を転がして走る動物は見たことがありません。副題にある通り生物学の本、入門書です。
 新書はちょっと・・と思ったら絵本版もあります
 絵とき ゾウの時間ネズミの時間(福音館)は、本川さんがあべ弘士さんのイラストを使ってわかりやすく説明してありますよ。


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2013年06月05日

環境月間です

 6、7月は学園の環境月間。山崎直子さんの講演会も、ECO弁も行事の一環です。食糧問題と地球環境は深い関係があります。私たちの食糧は、どれくらい環境に負担をかけているのでしょう?

 食糧自給率、聞いたことがありますよね? 一般に言われているのは、農林水産省が出しているカロリーベース総合食糧自給率のことです。発表によると、1960年の日本では79%だったのに対し2011年には39%。
 都道府県別のランキングでは、兵庫県が16%で40位、大阪はわずか2%で45位です。地産地消のエコ弁への道のりは厳しいですね・・・。ちなみに1位は173%の北海道でした(農林水産省2010年調べ)

  食糧自給率がわかる事典/深光富士男 (PHP研究所) 
 イラストと数字をもとに日本の「食」について考える1冊です。
 なぜ、50年余りで食糧自給率が半分近くに下がってしまったのか?下がることでどんな問題が起こるのか?上げるにはどうすればいいか?私達個人レベルで出来ることが挙げられています。

たべものがたり/山本良一 (ダイヤモンド社)
 Think the Earthプロジェクトによるシリーズの3巻目。こちらも楽しいイラストが満載の入門書。
 環境問題を理解するのには3つの「わかる」のバランスが大事だそうです。知識として「頭でわかる」こと、感性や情報を通して「心でわかる」こと、体験を通じて「身体でわかる」ことの3つです。
 身体でわかる機会は少なくなっていますが、エコ弁やトマトの苗を育てること、きずきの森や修学旅行の体験で少しでも「わかる」といいですね
   

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2013年06月03日

ECO弁の日

 6/10(月) は、エコ弁の日。(今回は中学生が対象)
今年で5回目を迎える「“地産地消”の食材を使い、生徒自身がお弁当を作る」という活動です。

 『家庭科の教科書にも、大きく取り上げられ、全国の学校で実施されている“お弁当作り”ですが、本校では、環境教育を取り入れ、“Eco弁当作り”として、取り組んでいます。
 私たちがいつも気にも留めず、気軽に口にしている輸入食材は、飛行機・船・トラック等々を利用し、多くのエネルギーを使って運ばれてきます。そのエネルギー量の多さを表すフードマイレージの値は、実は日本が世界一。
 できるだけ地産地消の食材を使い、お弁当を作ることで、環境をよくできることを知り、環境を考えるきっかけにしてほしいとの願いがこもった行事です』
                                 (家庭科・小山先生より)

 図書室でもお弁当作りをサポートします。初めてのお弁当作りから、お料理が得意!な人まで使えるレシピ本コーナーを作りました。ぜひ活用してください


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