進路の部屋
「Hibari探究プロジェクトinひょうご税理士法人」
2019/08/21
昨日、探究プロジェクトの一環として、”ひょうご税理士法人”を訪問しました。今年で4回目となったこの企画では、財務コンサルティングの体験をMGゲームという経営シミュレーションゲームを通じて、高校生に学んでもらおうというものです。このMG(マネージメント)ゲームとは、多くの企業にも導入されており、企業経営やその構造について学べ、活きた会計学を身につけることができる教育研修ツールです。今年もひょうご税理士法人の方々のご協力により、高校生用にわかりやすく準備していただきました。研修のお題は、”ケーキ屋さんの経営者になって財務会計コンサルティング”です。
最初にひょうご税理士法人代表の妹尾芳郎様がご挨拶をされ、「人生は一回しかない、若いうちに、人に流されず、自分のしたいこと、やりたいことを決めて、後悔せずに取り組んでほしい。」と高校生に熱いメッセージを送っていただきました。午前中はルール説明に時間を費やし(なかなか難しい内容でしたが、わかりやすく説明してくれました!)、午後からは実際に経営シュミレーションのスタートです。今回はゲーム感覚で経営の流れをつかみ、利益を出す難しさを学んでいこうということでしたが、生徒たちは悪戦苦闘しながらも、楽しくゲームは進んでいきました。このゲームの最終目標は利益を出して純資産を最大化することでしたが、そう簡単にはいきません。決算にもチャレンジしたのですが、難しい専門用語や計算に戸惑いながら、やっと出した経常利益がいきなり、マイナス決算。普通ならここで経営破綻…。それでも最終的に利益を出したといって喜ぶ生徒の姿も見られました。
単に売上高を伸ばすだけではダメで、しっかりと戦略を立てて、販売個数や売価・仕入れ値など、どこに着目していけば利益が出るのか、いろんな意味で勉強になることがたくさんありました。経営者が相談に乗ってもらうのはの7割近くが会計事務所のスタッフといわれており、それは経営について深いアドバイスをもらえるからという理由でした。しかし、経営のプロだからはもちろんですが、お客様の立場に立って、親身になって考える、実はそこが信頼される一番の理由なのではないかと、ひょうご税理士法人の皆様のお話を聞くと感じました。数字を扱う仕事ですが、対人間同士の信頼関係、そういったことも学べた探究プロジェクトだったのではないでしょうか。
今回のこの一日体験を通じて、生徒たちの満足度も非常に高かったように思います。このプロジェクトのために、ご尽力いただきましたひょうご税理士法人の皆様、そして担当していただいた吉満様、ほんとにいい勉強をさせていただきました。誠にありがとうございました。