進路の部屋
冬の模試が振るわなかったが〈受験体験記〉
2025/11/27
神戸大学・海洋政策学部(前期) 合格
私は高校三年生になる前の春休みに神戸大学に志望校を定め、塾に通い始めました。
受験を意識し始めた時期はちょうどこの時期でしたが、私の所属していた部活は休みの日に試合があったり朝練や平日の練習などであまり勉強する時間が取れず本格的に勉強を始めたのは部活を引退してからで夏の模試では神戸大学に合格出来るとは思えない程の成績でした。
それからも勉強時間があまり伸びず冬の模試でも余り良い成績では有りませんでした。しかし共通テストでは今までの自己ベストを大きく更新し、二次試験でも自身の力を最大限発揮出来神戸大学に合格することが出来ました。
この逆転合格は私自身の受験に対する大きな一つの指針が背景にあると考えています。
その指針というのは、「自分の力を正しく理解し、信じる」ということです、
実際私は冬の模試で成績が振るわず面談で志望校を下げるよう促されたこともありましたが、自分を信じ志望校を貫き通したことで合格を掴み取る事が出来ました。
誤解して欲しくないのは、この指針は単に他人の話を聞かないということでは有りません。他人のアドバイスが自分の糧となる事も有ります。そしてこの合格体験記では自分の力を正しく理解し、信じるという指針を元に志望校に合格するために二つの大事なことを書きたいと思います。
まず一つ目は志望校を早く、正しく定めるということです。はっきりいってこれはとても難しいことです。それは何故かというと自分が1年間でどれだけ成績をあげられるか、どのような勉強をし常に高いモチベーションで志望校を目指し勉強し続けられるかを全て見越したうえで志望校を決めなければならないからです。
これは自分を正しく理解し評価できなければ出来ないことです。もし志望校を間違えてしまうと高三の一年間を無駄にしてしまう可能性があり、これはどうしても避けたいことです。具体的に間違った志望校というのは、誰が見ても低すぎたり高すぎたりする大学や、行きたいと思い続けることが出来ない大学、過去問の傾向や必須科目が自分に合わないものが挙げられます。自分は明確なモチベーションを持ち頑張ればどうにか届きそうで尚且つ試験の傾向が取り組みやすい問題で如何に点をとるかという自分に合ったものである神戸大学という正しい志望校を選べた事が受験の中でも特に良かった点として挙げられます。
そして志望校を早く決めるメリットとしてその大学の傾向に基づいた勉強計画が練れること、私立大学なら必要な教科が絞れるということなどその大学に合った勉強ができるということです。その中でも特に過去問演習は大事で後述しますが過去問演習が合否を分けると私は考えています。自分を主観と客観の両方で評価し自分の志望校を見つけてください。
二つ目は自分のことは自分にしか分からないということです。
受験において絶対にしてはいけないことは周りに流されることです。友達が遊んでいたから遊んでしまった、友達がやっていたからというだけの理由で新しい参考書を始めた、などの行動はやめるべきです。
自分に合った勉強法というのは結局のところ自分にしかわかりません。YouTubeで勉強法を探すのもいいですが手を動かして自分で模索していなければ良い方法は見つかりません。
そして最もやってはならないことは周りに流され安易に志望校を下げることです。
やむを得ない場合は仕方ないですが先程も述べたように過去問演習は志望校のレベルを知れてたくさんのことを吸収できるとても大事なものです、ですが今までの大学の過去問演習で学んだことというのはその大学を受験することでしか十割の効果を発揮しません。もし志望校を変えるようにすすめられた時は自分の現状を正しく理解した上でその悔しさを糧に元の志望校に向かって勉強出来るくらいでないといけません。他人からなんと言われようと顔色変えず自分の目標に向かって突き進める受験生は必ず合格できます。不安はあると思いますが、必ず合格するということを自分に言い聞かせて頑張ってください。
ここまで自分を正しく理解し、信じるという私が受験期に意識していたことを踏まえて受験に重要なことを書いてきました。
最後に、受験は団体戦という言葉が有りますが、この受験を通して分かったのは受験というのは99%が個人戦です。志望校に合格するということは常に誰かと戦い続けそれに勝つということです。その意識がとても重要で、友達に負けたくない、同じ志望校の人に負けたくないと思い勉強することはモチベーションを保つことにも繋がるとても大事なことです。高めあえるライバルや負けたくないと思える相手を見つけることを強くおすすめします。
しかしながら受験が終わり高校を卒業するまであっという間です。高校生活は一度きりであり高三生は一人の受験生である前に一人の高校生です。なので受験生としても高校生としても全力で楽しんでください時には休息も必要です。勉強をする時はしっかり勉強し時には休憩して悔いの残らないように頑張ってください。
