卒業生~母校は母港になる
No.94(65期)目標に向かって
2024/06/27
こんにちは。中学と高校の6年間雲雀丘学園でお世話になり、昨年卒業いたしました、65期の坊木愛と申します。
高校卒業後、国立台湾大学 法学部(経済法・ビジネス法務コース)に進学し、現在は大学一年生下学期、今も大学生活はまだ始まったばかりだという感覚ではありますが、その一年生ももうすぐ終わりを迎えようとしています。
周りの台湾学生の勉強や成績に対しての非常に高い意識、政治や社会問題に対する考え方など、これまで日本にいて感じ得なかった刺激をたくさん受けながら留学生活を送っています。
日本では法科大学院修了または法科大学院予備試験合格で裁判官・検察官・弁護士の司法試験受験資格が得られますが、台湾では法学部を卒業することで受験資格が得られる制度ですので大学一年生から早くもそれらの国家試験へ向けて勉強がスタートしているといった形です。授業外でも国家試験へ向けての補習授業などがあり、一日10時間の授業を受けている日もあります。しかし下学期からはより新しいことをしてみたいという気持ちで、課外では山地服務社という台湾大学の学生ボランティア団体に参加しました。これは私たち大学生が教育資源の少ない台湾原住民の子どもたちの元へ行き授業を行ったり交流をするという活動です。いずれは日本人として、原住民の子どもたちが日本語や日本の文化に触れることができる授業を企画できたらなとも考えています。
国立台湾大学にはたくさんの留学生が在籍していますが、法学部に外国籍の学生はほとんどおらず、授業も全て中国語で行われています。
私は高校2年生の4月に台湾の大学へ進学を決意し、中国語の勉強を開始しました。雲雀の探究活動やグローバル関係の活動などにより積極的に参加し、中学3年間ずっと苦手意識を持ち続けていた英語に関してはTOEICやIELTSなどの試験を受け、高校2年生の3学期にはアメリカ中期留学をするなどその時できることに全力で取り組みました。そういった中でやはり、中国語と英語の勉強、さらに模試の数が増えていく学校の勉強を両立させるのが厳しくなり先生方に自分の進路について相談したところ、完全に台湾の大学への道一択に向けて勉強する、という私の希望を尊重してくださいました。そして高校3年生では台湾関係の課外プログラムなどにも参加させていただいたりと、当時色々な場面において成長する機会をくださった雲雀丘学園、そしてたくさんの先生方が私の台湾進学への道を応援してくださり支えてくださったことには感謝の気持ちでいっぱいです。
大学での勉強は想像を絶する大変さで、辛くなる時も多々あります。しかしこの目標に向かって頑張ってきた雲雀丘学園での日々や、今でも尚応援してくださっている先生方、友達が思い出され、私の大きな心の支えとなっています。そういったお世話になった方々への感謝の気持ち、ここで今勉強できていることのありがたさを決して忘れることなく、 今後も全力で突き進んでいこうと思います。
国立台湾大学法学部一年 坊木愛(2023年卒業、65期)
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